ソフトバンクは、2020年12月22日に、KDDI(au)は、2021年1月13日に新料金プランを発表し、当記事の料金プランの見直しがありました。
その詳細はこの記事を参考にしてください。

2020年10月27日に総務省より「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン[概要]」が公表され、翌日にKDDIとソフトバンクは、政府の携帯電話料金の値下げ要請を受けた新料金プランを発表しました。
その新料金プランは、KDDI・ソフトバンクともに「au」「ソフトバンク」の料金プランを値下げするのではなく、両社のサブブランドとして展開している「UQモバイル」「ワイモバイル」の料金プランに、それぞれ20GBで4,000円(税抜)前後のプランを追加する形になっています。

今回の新プランって、20GBで4,000円前後になっているけど、結局親ブランドの料金は値下げせずに、サブブランドに新プランを追加しただけじゃない…

楽天モバイルにように、データ無制限で2,980円のような大幅値下げを期待していたのに残念です。

武田総務大臣もメインブランドは値下げしないのは問題だと言ってました。

確かにがっかりしましたが、キャリアで、20GBで4,000円前後で利用できるプランは今までなかったので、選択肢が増えたことは少し前進したと言えますね。
ただ、先日総務大臣はまだまだ問題と言っているように、今後楽天モバイルのようなわかりやすい料金プランになってほしいですね。
NTTと統合するドコモの動向も気になるところです。

ダパン君、とりあえずKDDIとソフトバンクが発表したサブブランドの新料金プランについて教えてください。

エリカさん、承知しました。
それでは、ワイモバイルとUQモバイルのそれぞれの新料金プランと現行プランとの相違点を解説して、ワイモバイルとUQモバイルの新料金プランのどちらがおすすめか徹底比較していきます。
ワイモバイルの新料金プラン「シンプル20」
ソフトバンクは、ワイモバイルのシンプルかつわかりやすいスマホ向け料金プランとして「シンプル20」を2020年12月下旬に提供を開始します。
新料金プラン「シンプル20」は、月額利用料が4,480円で固定され「家族割引サービス」「おうち割光セット」などの割引サービスやデータを増量するオプション・キャンペーンも適用されない「スマホベーシックプラン」とは別タイプの料金プランとして位置付けられています。
新料金プラン「シンプル20」概要
ワイモバイル Y!mobile | ||||
プラン名 | スマホベーシック プランS | スマホベーシック プランM | スマホベーシック プランR | シンプル20 |
月額利用料 | 2,680円 | 3,680円 | 4,680円 | 4,480円 |
-新規割(6月間) | -700円 | 適用なし | ||
-家族割orおうち割 | -500円 | 適用なし | ||
データ通信容量 | 3GB/月 | 10GB/月 | 14GB/月 | 20GB/月 |
+増量(1年無料) | +1GB/月 | +3GB/月 | 適用なし | |
超過時通信速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | ||
通話料 | 20円/30秒 | |||
通話(10分無料/回) | 無料 | |||
通話(かけ放題) | 1,000円 |
「シンプル20」は、データ利用量が20GB/月で、月額料金は4,480円(税抜)です。
スマホベーシックプランとの共通点は、データ利用量超過時の通信速度は最大1Mbpsで、10分以内無料の国内通話料は、スマホベーシックプランと同様に月額利用料に含まれています。
一方、スマホベーシックプランとの相違点は、シンプル20ではスマホベーシックプランでの下記割引キャンペーン・サービスやデータ増量オプション・キャンペーンの適用を受けることができないところです。
- 「家族割引サービス」
家族で契約する場合に2回線目以降(最大9回線)の月額料金が毎月500円割引 - 「新規割」
新規契約の翌月から6か月間の月額料金が毎月700円割引 - 「おうち割 光セット」
SoftBank AirやSoftBank光とセットで利用すると毎月500円割引 - 「おうち割 でんきセット」
対象のでんきサービスとセットで利用するとスマホが最大10回線まで毎月100円割引(25ヵ月目以降は毎月50円割引) - 「データ増量オプション」
毎月500円でデータ利用量を増量可
・スマホベーシックプランS:1GB/月
・スマホベーシックプランM・R:3GB/月 - 「データ増量無料キャンペーン2」
契約月翌月から1年間データ増量オプション(500円/月)無料
「シンプル20」と「スマホベーシックプランR」の比較
「シンプル20」は、スマホベーシックプランでの割引キャンペーン・サービスやデータ増量オプション・キャンペーンの適用を受けることができませんが、6GB分多いデータ量を利用することができます。
ワイモバイル Y!mobile | |||
プラン名 | スマホベーシック プランR | シンプル20 | シンプル20なら |
月額利用料 | 4,680円 | 4,480円 | 200円/月安い |
-新規割(6月間) | -700円 | 適用なし | 4,200円分適用なし |
新規割適用時(6月間) | 3,980円 | 4,480円 | 6月間500円高い |
-家族割orおうち割 | -500円 | 適用なし | 500円/月適用なし |
各割適用時(6月間) | 3,480円 | 4,480円 | 6月間1,000円高い |
各割適用時(6月間後) | 4,180円 | 4,480円 | 300円/月高い |
データ通信容量 | 14GB/月 | 20GB/月 | 6GB/月多い |
+増量(1年無料) | +3GB/月 | 適用なし | 1年間3GB/月多い |
シンプル20とスマホベーシックプランRのどちらを選択すべきかは、毎月の通信量が14GBを超えるかどうかだけでなく、下記の通り、家族割やおうち割りが適用できるかどうかも含めて検討した方がよさそうです。
プランRで割引サービスの適用を受けない場合との比較
シンプル20は、新規割分4,200円(700円×6月間)の適用は受けることはできませんが、月額利用料は200円安く、6GB分多いデータ量を利用することができます。
また、シンプル20は、当初1年間データ増量キャンペーンの適用がされないので、データ通信容量は3GB差に縮まります。
プランRで割引サービスの適用を受ける場合との比較
シンプル20は、新規割分4,200円(700円×6月間)の適用は受けられず、さらに月額利用料も300円高くなりますが、6GB分多いデータ量を利用することができます。
また、シンプル20は、当初1年間データ増量キャンペーンの適用がされないので、データ通信容量は3GB差に縮まります。
ワイモバイルの現行プランの詳細はこの記事を参考にしてください。

UQモバイルの新料金プラン「スマホプランV」
KDDIは、UQモバイルの新料金プラン「スマホプランV」を2021年2月以降に提供します。
「スマホプランV」は、従来のスマホプランS・Rに、データ利用量20GBの新たな選択肢が増えた形になっています。
新料金プラン「スマホプランV」概要
UQモバイル UQ mobile | |||
プラン名 | スマホプランS | スマホプランR | スマホプランV |
月額利用料 | 1,980円 | 2,980円 | 3,980円 |
-家族割orギガMAX月割 | -500円/月 | ||
データ通信容量 | 3GB/月 | 10GB/月 | 20GB/月 |
+増量(1年無料) | +1GB/月 | +2GB/月 | 未定 |
超過時通信速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 20円/30秒 | ||
通話(60分無料/月) | +500円/月 | ||
通話(10分無料/回) | +700円/月 | ||
通話(かけ放題) | +1,700円/月 |
「スマホプランV」は、データ利用量が20GB/月で、月額料金は3,980円です。
データ利用量超過時の通信速度は、「スマホプランR」と同じ最大1Mbpsです。
10分以内無料などのオプション通話料は、現行のスマホプランと同様に月額料金に含まれていないので必要な方は追加してください。
そして、スマホプランVは、ワイモバイルのシンプル20と違って、スマホプランS・Rと同様に「UQ家族割」や「ギガMAX月割」の下記割引サービスの適用を受けることができます。
また、データ増量キャンペーンはあるか、追加のデータチャージ料は、現時点では未定ですが、「500MB×2回」単位で1,000円/月(回数未定)になると思います。
- 「UQ家族割」
家族で契約する場合に2回線目以降(最大9回線)の月額料金が毎月500円割引 - 「ギガMAX月割」
WiMAX 2+サービスかビッグローブ光(2年/3年プラン)とセットで利用すると毎月500円割引 - 「データ増量キャンペーン」
契約月翌月から13ヶ月間データ通信容量増量・そのデータチャージ料金無料
・スマホプランS:1GB/月(1,000円/月)
・スマホプランR:2GB/月(2,000円/月)
・スマホプランV:未定
「スマホプランV」と「スマホプランR」の比較
「スマホプランV」は、従来のスマホプランS・Rに、データ利用量20GBの新たな選択肢が増えただけなので、単純にデータ利用量と月額利用料の比較だけで選ぶことができます。
すなわち、スマホプランS・Rと同様に、UQ家族割やギガMAX月割の割引サービスの適用(増量キャンペーン適用は未定)を受けるので、月額利用料が1,000円高くなりますが、10GB分多いデータ量を利用することができます。
プラン名 | ワイモバイル | UQモバイル | スマホプランVなら |
スマホプランR | スマホプランV | ||
月額利用料 | 2,980円 | 3,980円 | 1,000円/月高い |
-家族割orギガMAX月割 | -500円 | -500円 | 変わらず適用可 |
各割適用時 | 2,480円 | 3,380円 | 1,000円/月高い |
データ通信容量 | 10GB/月 | 20GB/月 | 10GB/月多い |
+増量(1年無料) | +2GB/月 | 未定 | 未定 |

スマホプランVは、割引やオプションサービスは同じで、従来のプランに20GBプランが増えただけですね。
元々3プランあるワイモバイルと同じようになったとも言えますね。
ワイモバイル「シンプル20」とUQモバイル「スマホプランV」の比較
シンプル20とスマホプランVの違い
両ブランドの20GBプランを比較すると、シンプル20は、月額利用料でスマホプランVより500円高くなりますが、シンプル20の月額利用料には、1回10分以内無料の通話オプション700円/月が含まれているので、スマホプランVに同じオプションを付けると、シンプル20の月額利用料は200円安くなります。
また、スマホプランVは、従来プラン同様に割引サービスなどの割引適用を受けることができるので、500円/月安くすみます。
プラン名 | ワイモバイル | UQモバイル | 両プランの違い |
シンプル20 | スマホプランV | ||
月額利用料 | 4,480円 | 3,980円 | シンプル20は500円高いが 通話(+700円)付なら200円安い |
-割引サービス | 適用なし | -500円 | スマホプランVは500円割引有 |
割引適用時 | 4,480円 | 3,480円 | シンプル20は1,000円高いが 通話(+700円)付なら300円高い |
データ通信容量 | 20GB/月 | 20GB/月 | 両プラン同じ |
+増量(1年無料) | 適用なし | 未定 | スマホプランVに適用あればお得 |
超過時通信速度 | 最大1Mbps | 最大1Mbps | 両プラン同じ |
通話料 | 20円/30秒 | 20円/30秒 | 両プラン同じ |
通話(60分無料/月) | ― | +500円/月 | シンプル20にはオプションなし |
通話(10分無料/回) | 無料 | +700円/月 | シンプル20は月額利用料に含む |
通話(かけ放題) | +1,000円/月 | +1,700円/月 | シンプル20は700円分月額利用料に含む |
スマホプランVとスマホベーシックプランの比較
スマホプランVに通話(10分無料/回)オプションを追加すると、月額利用料は、ワイモバイルのスマホベーシックプランR(4,680円/月・14GB/月)と同額で、データ通信容量が6GB/月多くなるので、ワイモバイルには新規割(6月間700円割引)があるものの、ワイモバイルのスマホベーシックプランRよりは、通話オプションの有無も選択できる「スマホプランV」の方がお得と言えます。
20GBプラン選択のメリット
20GBプランを検討している方は、主にYoutubeや動画サイトなどを観る比率が高いと思いますが、実際に20GBで動画など、どれほど見ることができるのか気になるところです。
普通の日常生活の中では、キャリアの無制限や30~50GBを消費する利用はほとんどないと思いますので、結論的には、20GBあれば、主に外で動画や音楽を楽しみながら、SNSやゲームなどすることには十分な容量で、そんな方にはベストのプランだと言えます。
以下の各アプリのデータ消費量の目安を記載していますので、参考にしてください。
YouTube
デフォルトは480p画質なので、20GBで最大約40時間視聴できます。
1日平均約1時間が目安になります。自宅でのWiFiも併用するなら、十分な容量かと思います。
画質 | 1GBあたりの目安時間 | 20GBまでの目安時間 |
720p(高画質) | 約60分 | 最大約20時間 |
480p(中画質) | 約120分 | 最大約40時間 |
360p(中画質) | 約180分 | 最大約60時間 |
SNS
Instagramは、画像や動画のコンテンツが多く、5分程度閲覧すると約100MB程度消費しますので、1GBで約60分程度閲覧可能です。Instagramをよく利用される場合は、意外とデータ消費量が多くなるので、なるべくWiFi環境で利用するようにしたいですね。
Twitterは、Instagaramに比べて、文字の割合が多いので、データ消費量は半分程度と考えておけばよいかと思います。
Google検索
経路検索1回で1MB程度、1GBで約1,000回検索できますので、あまりデータ消費は意識する必要はないですね。
メール送受信
メール送信は、添付ファイルの大きさでデータ消費量は左右されますが、一般にPDFファイルを添付して送信した場合、500KBの消費なので、1GBあたり約2,000通を送受信可能です。
この場合は、データ消費を意識する必要はないですが、添付ファイルが画像や動画ファイルの場合は注意が必要です。
LINE
LINEメッセージなら文字のみ1通2KB程度なので、全く意識する必要はないですが、これもメール同様に画像や動画ファイルを添付送受信する場合は注意が必要です。
LINE通話では、音声通話のみの場合は1GBで約3,000分(約50時間)話すことができます。ビデオ通話をした場合は、180分(3時間)程度で1GBに達しますので、あまり長通話は注意しなければなりませんね。
音楽
5分の楽曲で4MB程度で1GBで約250曲再生可能です。なるべく外で音楽を聴き場合は、ストリーミング再生ではなく、あらかじめダウンロードしておくことをおすすめします。
最後に
既に説明した通り、外出先で動画や音楽を楽しみながら、SNSやゲームなどもしたいという方には、キャリアの安定した通信回線を提供するサブブランドの20GBプランは、リーズナブルでベストなプランだと思います。
今回20GBも必要ないライトユーザーには、従来のプランを選択することをおすすめします。
UQモバイルとワイモバイルの従来プランの比較はこの記事を参考にしてください。

実際、新料金プランにおいて、ワイモバイルとUQモバイルのどちらかがいいのでしょうか。
どちらもほとんど大差はありませんが、UQモバイルのスマホプランVは、従来のプラン同様に通話オプションが選択可能で、通話はLINEを利用する人であれば、その分月額利用料を安く済ませることができます。
それに加え、家族割やネット割などの割引サービスも利用できることから、料金的にも節約可能ですね。
ワイモバイルのシンプル20は、通話オプションを付けての比較であれば、UQモバイルのスマホプランVより月額200円割安になりますが、割引サービスを適用できないので、家族利用やネット利用もまとめられる方にはおすすめできません。
ただし、割引サービスの適用を受けない方には月額利用料が割安なるのでおすすめします。
- 20GBプランなら「UQモバイルのスマホプランV」がおすすめ
- 通話(10分無料/回)オプションを付けて割引サービスを受けない場合は「ワイモバイルのシンプル20」がおすすめ
新プランの申込は、ワイモバイルが2020年12月下旬、UQモバイルが2021年2月以降の予定で、未だ詳細が未定な部分がありますので、判明次第、更新して行きます。
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