日本では、未だ広く普及していない「eSIM」ですが、
- その仕組みはどうなっているのでしょうか。
- これまでのSIMとは何が違うのでしょうか。
- 日本における利用状況はどうなっているのでしょうか。
そんな「eSIM」のメリット・デメリットを整理して、現在日本における利用できる通信会社、端末と今後のeSIMの展開について解説していきます。
eSIMとは
「eSIM」とは「Embedded Subscriber Identity Module」(埋め込まれた加入者認識装置)の略で、埋め込み式のチップ型SIMを意味します。
また、eSIMは、そのeSIMに書き込む通信に関するプロファイル(契約情報)をリモートで書き換える機能(RSP:Remote SIM Provisioning)であることも意味しています。
埋め込みチップ型
従来の「SIMカード(物理SIMカード)」は、プロファイル(契約情報)がSIM自体に予め書き込まれています。
一方「eSIM」は、端末自体にチップ型SIMが埋め込まれており、ここにネットワーク経由でプロファイルをダウンロードして書き換えることができます。
このチップ型のSIMには、埋め込み型とICチップ型の両方を含み、RSPでリモートで書き込み対応できれば、eSIMとして分類しています。
RSP機能とは
eSIMは、RSP機能で、セキュアな技術によりインターネット経由でSIM内の情報の書き換えや切り替えを行う仕組みで、そのプロファイルの書き換えを誰が行うかにより、2つのモデルに分かれています。
この2つのモデルは、GSMA(※)で標準化されており、現在も仕様として拡張されています。
(※)GSMA(GSM Association):世界の携帯電話事業者及び関連事業者からなる業界団体
M2Mモデル
「M2Mモデル」は、提供事業者(MNO/MVNO)が、自社でコントロールして、eSIMのプロファイルを書き換えるものです。
今回の記事では触れませんが、自動車や航空機、農業機器や重機、スマートウォッチやウェラブルデバイスなどに通信機能を持たせることで、モノ同士がインターネットを通じて自律的につながる「IoT」(Internet of Things)や「M2M」(Machine to Machine)の分野で、eSIMの実用化が進んでいます。
eSIMは、スマートフォンなどの携帯電話に限らず、多くの乗り物や機械などで活用されているんだね。
コンシューマーモデル
「コンシューマーモデル」は、利用者(ユーザ)が自分自身で使いたいプロファイルを決めて、自身でプロファイルをダウンロードして書き換えることがきます。
例えば、海外旅行の場合、渡航先の国で利用できるキャリアと契約して、eSIMに対応したスマホにプロファイルをダウンロードすることで、通信キャリアの切り替えを行うことができます。
画像引用:IIJ公式サイト
現在、日本で展開されている携帯電話の商用のeSIMは、コンシューマーモデルとなっていますね。
eSIMとSIMの違い
eSIMを解説する中で、eSIMとSIMの違いも見えてきたと思います。
この章では、具体例を上げて整理しておきましょう。
SIMカード(物理SIMカード)には、携帯電話の契約者情報やキャリア情報、電話番号だけではなく、どんな料金プランで契約されていて何分電話したかなどの契約内容も記録されています。
その現在のSIMカードは、スマートフォンを買い換えたりする必要はなく、その契約情報が書き込まれたSIMカードを入れ替えることで、他のキャリアやMVNOでもそのまま使い続けることができます。(SIMロック解除が必要な場合、古い機種によっては利用できない場合があります。)
一方、物理SIMの次世代規格であるeSIMは、スマートフォンなどの端末本体に予め埋め込まれたSIMで、端末から抜き差しすることはできません。
また、端末が出荷される時点では、eSIMに携帯電話などの契約情報は書き込まれておらず、申込後に、eSIMが埋め込まれた端末を操作(QRコードの読み取りや専用アプリのインストール)し、プロファイルをダウンロードすることで、eSIMに契約情報を書き込むことができ、電話やインターネットなどの通信を行うことができます。
画像引用:IIJ公式サイト
パソコンに例えると、SIMカードは、フロッピーディスク、MD、SDカードで、eSIMは、HDD、SSDのようなものと言えます。
次に、eSIMのメリットとデメリットを見て行きましょう。
eSIMのメリット
1台の端末で複数のSIMが利用できる
従来のSIMカードにプラスしてeSIMを利用できる機種なら「デュアルSIMスマートフォン」として、1台の端末で複数の回線を使い分けることができます。
つまり、それぞれの回線(SIM)に違う電話番号を割り振り、通常のSIMカードは、プライベート用に、eSIMは、仕事用に使い分けることで、理論的には、1つの端末で2つの電話番号が利用できます。
現在、日本では音声通話に対応したeSIMを提供しているのは「楽天モバイル」のみで「IIJmio」はデータ通信のみとなります。
実際、楽天モバイルに問い合わせたところ、iPhone等の対応端末に楽天モバイルのSIMカードとeSIMを2契約することで、1端末に電話番号を2つ持つことは可能との回答でした。
ただ、SIMフリーか、キャリアならSIMロック解除したiPhone等の端末が必要で、楽天モバイル2契約でなく、キャリアのSIMカードと楽天モバイルのeSIMが併用できるかについては、できないとの回答でした。
理論的にはできるが、楽天モバイルとしては、動作保証ができない以上、そのように回答せざるを得ないものと思います。
このように、eSIMとeSIM対応端末を使うことで、2台の端末を持たずに、追加するSIMを挿し込むことなく、1台の端末で効率的に利用することができます。
eSIM対応端末は、iPhone、iPadなどの一部端末にしかなく、必ずしもすべてデュアルSIM対応でない場合もありますので、事前に公式サイトで、対応端末と動作保証を確認してください。
eSIM利用で通信料を節約できる
eSIMの節約法として、例えば、長年の大手キャリアのメールアドレスを変更したくない理由で、他の格安SIMなどに乗り換えられない人で、大手キャリアのSIMカードを通話付き段階制プランの最低利用で継続して、IIJmioのeSIMを追加の高速データ通信で節約利用する方法です。
SIMカードの配送が必要ない
従来、新規契約やMNP転入などで、SIMカードの発行手続きが必要な場合は、最寄りのショップに出向いて行くか、オンラインで手続きをした後に自宅にSIMカードが送られてくるのを待つか、いずれの必要がありました。
しかし、eSIMの場合は、物理的なSIMカードのやり取りの必要がなく、インターネット経由でSIM内の情報の書き換えや切り替えを行う仕組みから、発行されたQRコードをeSIMを設定したい端末で読み込むなどの作業だけでSIMの設定が完了することができます。
海外旅行時にはeSIMが便利
海外で自分のスマートフォンを使うには、主に下記の方法があります。
- 国内で使っているキャリアなどの国際ローミングを使う。
- 空港など現地で使える旅行者用プリペイドSIMカードを買って使う。
プリペイドSIMカードなら、今は旅行者向けの「プリペイドeSIM」の利用が便利です。
このeSIMなら、母国にいる間に海外キャリアと契約しておけば、入国したらすぐに使えるため、SIMカードを買いに現地のショップに行く手間も省けます。
eSIM対応端末なら、UbigiなどのeSIMを扱うモバイル通信事業者が提供するeSIMプロファイルさえあれば、数分でインターネットにアクセスできます。
eSIMプロファイルが端末にインストールされると、いつでもすぐにインターネットが利用できるようになります。
特に、特定の国への出張が多い方や頻繁に自国に戻る駐在員の方は、普段の通信事業者とUbigiのようなeSIMキャリアの2つの回線維持することで、簡単な切り替えで利用することができます。
eSIMなら、物理SIMカードを取り出す必要もないので、小さなSIMカードを失くす心配もなくなります。万一、日本で使っているSIMを失くしてしまったらかなり面倒なので、このリスクがなくなるのは非常に助かりますね。
ただ、海外、とくにアジア圏では、国際ローミングの料金も割安になっており、日本に住むユーザーが日本で使っても、日本のキャリアより安く済むという逆転現象も起こっているようです。
興味ある方は確認にして見てください。
eSIMのデメリット
eSIM対応端末が限られている
eSIMを利用する場合は、端末側もeSIMに対応している必要があります。
eSIMに対応した端末は、世界的に見ても未だあまり多くなく、日本国内でも、eSIMを利用できるスマートフォンは、以下の通りです。
- iPhone 12/iPhone 12 mini/iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Max
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 11/iPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS/XS Max
- iPhone XR
- Google Pixel 4/a/XL
- Google Pixel 5
- P40 Pro 5G
- OPPO A73
- AQUOS sense4 lite
また、これに、楽天モバイルが、eSIMに対応した独自開発のAndroidスマートフォン「Rakuten mini」「Rakuten BIG」「Rakuten Hand」が加わります。
対応の通信事業者が少ない
特に日本国内の課題として目立つのが、eSIM対応キャリアの少なさです。
海外ではMVNO を含め、eSIM対応キャリアが見られるようになっていますが、国内では、IIJ、楽天、Soracomの3社のみで、それ以外は、海外のキャリア・プロバイダーのeSIMプランを利用することになります。
ただし、eSIMで利用できるのは、データ通信に限られており、現状では音声通話を利用できません。楽天モバイルは、音声通話eSIM(Rakuten Mini)を販売していますが、iPhone等のデュアルSIM利用での動作保証はしていません。(音声通話2契約のiPhone等のデュアルSIM利用は動作保証あり)
また、国内の3大キャリアによるeSIMへの対応を見ると、コンシューマー向けは、Apple WatchとiPhoneのペアリングに関わる部分のみで、スマートフォン単体での利用については、唯一KDDIグループの「Soracom Mobile」が海外旅行者向けにSIMプランを展開しているのみです。
日本国内では、eSIMを利用できる機会が限られており、利用者としては、物足りないところですが、利用者が簡単にキャリアを乗り換えられるeSIMは、キャリア側にとっては、利用者が流出しやすいデメリットがある以上、あまり積極的になれないのが現状のようです。
Wi-Fiまたは別のモバイル回線が必要
eSIMのアクティベーションをするときにWi-Fiまたはモバイル回線による通信環境が必要です。
Wi-Fi環境がないところでは、開通できないので、もし、海外でeSIMを使おうと考えているのなら、現地に行く前に日本でアクティベーションをしておくことをおすすめします。
国内向けeSIMプラン
eSIMを利用したい場合、通信事業会社(キャリアや格安SIM)がeSIMを発行していなければ使うことができません。
現在、国内向けにeSIMを発行している日本の携帯事業会社は、フルMVNOの「IIJmio」とキャリアの「楽天モバイル」のみです。
海外旅行者向けには「Soracom Mobile」が、iPhone及びiPad向けeSIMのデータ通信サービスを提供しています。プリペイドのデータ通信プランを購入し、インストールすることで、今まで以上に気軽にeSIMを利用できるようになります。
・IIJmio
・楽天モバイル
・Soracom Mobile(海外旅行者向け)
IIJmioの料金プラン
「IIJmio」のeSIMプランは、下記の2プランがあります。
- データプラン ゼロ(eSIM)
- eSIMプラン(ベータ版)
どちらもデータ通信専用プランで、音声通話機能やSMS機能付きプランはありません。
利用回線は、docomo回線で、利用できるエリアは、通常のdocomoのエリアと同じです。
大手キャリアのiPhone等のeSIM対応端末で、eSIMを利用する場合は、事前にSIMロック解除しておく必要があります。
その他、eSIMプランでも「IIJmioひかり」をセットで契約すると「mio割」が適用され、IIJmioひかりの月額料金が600円割引されます。(「IIJmioひかり」1回線に対して600円割引で「IIJmio SIMサービス」を複数契約していても「IIJmioひかり」1回線に対しての割引となります。)
データプラン ゼロ(eSIM)
ネットから1GB単位でいつでも使いたいときに、使いたいだけ利用可能です。
オンラインで申込から開通まですぐできて、 急なデータ不足の時に安心して利用できます。
定額プランで高速データ通信容量が不足した場合、キャリアなら1GB/1,000円以上するデータ追加料をIIJmioに切り替えて使うことで、毎月の通信料を節約することができます。
「データプラン ゼロ(eSIM)」なら、1GB 450円から利用できます。
使用しない月は、月額料金150円/月のみで、高速データ通信を利用する場合、別途~1GB 300円、2GB~10GBは450円で購入します。
初期費用 | 3,000円 → 1円(3/31水まで) |
SIMカード発行手数料 | 200円 |
月額料金 | 150円/月 |
追加データ量 1GB | 300円 |
追加データ量 2GB〜10GB | 450円 |
プロファイル再発行手数料 | 0円 |
追加データ量の有効期限は、購入した当月末日で、残ったデータ量は翌月に繰り越しできません。
追加データ量はeSIM専用データで、他のサービスで利用できません。また、追加データ量の利用は、ON/OFFの切り替えが出来ません。
eSIMプラン(ベータ版)
定額プランの「データ通信専用プラン」(タイプD)と同様のプランとなっています。
違いは、SIMは埋め込みなので、最大1つまで、SIMカードの定額プランなら2枚までとなります。
SIMカード発行手数料のSIMプロファイル1つあたり200円以外はかかりません。
初期費用 | 3,000円 |
SIMカード発行手数料 | 200円 |
月額料金 | 1,520円/月 |
バンドルクーポン | 6GB/月 |
データオプション 20GB | 3,100円/月 |
データオプション 30GB | 5,000円/月 |
プロファイル再発行手数料 | SIMプロファイル1つにつき0円 |
バンドルクーポンの有効期限は、付与された月の翌月末日までです。
また、提案として、大手キャリアの契約(段階制)の最低プランを利用を維持しつつ、データ通信のみ「eSIMプラン (ベータ版) 」を利用した場合、以下の通り、約30%の節約できます。
- auの「ピタットプラン4G LTE」を4~7GB利用。家族割プラス(3人以上)を利用した場合の4,980円で算出。
- auの「ピタットプラン4G LTE」を1GB以下利用。家族割プラス(3人以上)を利用した場合の1,980円とeSIMプラン(6GB)1,520円にて算出。
IIJmioのSIMカードプランは、こちらの記事を参考にしてください。
楽天モバイルの料金プラン
楽天モバイルは、物理SIMカードでもeSIMでも下記料金プランのみで、IIJmioのように、eSIM向け料金プランはありません。
現在、楽天モバイルで販売されている端末で、eSIMが利用できるのは「Rakuten mini」「Rakuten BIG」「Rakuten Hand」などです。
「Rakuten mini」「Rakuten BIG」「Rakuten Hand」は、物理SIMカードは未対応のため、デュアルSIMスマートフォンとしては利用できません。
楽天モバイルで、eSIM対応端末(物理SIM利用可)は、iPhone一部とGoogle Pixel 4、Google Pixel 5、OPPO A73、AQUOS sense4 liteなどとなります。
楽天モバイルの料金プラン・キャンペーン情報は、こちらの記事を参考にしてください。
海外向けeSIMプラン(参考)
Soracom Mobileの海外向けeSIMプラン
ソラコム(Soracom)とは、IoT に特化した MVNO として2015年9月に通信サービス事業を開始し、提供開始から5年で、IoT 契約回線数は200万を突破しました。
特徴
そんな中、2020年2月に海外旅行者向け iPhone及びiPad向けeSIMデータ通信サービス「Soracom Mobile」を提供開始しました。その特徴は下記の通りです。
- 物理 SIM カードの購入いらず!アプリで買える eSIM 向けデータ通信サービス
- iPhone または iPad で、iOS アプリから当該プランを選択するだけの簡単設定(音声通話、SMS は利用できません。)
- 旅行など必要な時だけ必要なエリアで使えるデータ通信プランを利用可能
- 利用しない期間に維持費や固定費はかからない
- iOS アプリからリアルタイムでのデータ利用量や有効期限のチェック、および追加のデータ通信プラン購入が可能
- APN 設定が不要
- 日本語と英語での iOS アプリ表示、およびカスタマーサポート
データ通信専用プラン
音声及びSMS/MMSサービスは提供していません。
データ通信料金 | |
初期契約利用料金 | 不要 |
ヨーロッパプラン(36ヵ国) | |
1GB/30days | 6.99 USD |
3GB/30days | 15.99 USD |
5GB/30days | 23.99 USD |
10GB/30days | 42.99 USD |
北米(4ヵ国) / オセアニアプラン(2ヵ国) | |
1GB/30days | 12.99 USD |
3GB/30days | 32.99 USD |
5GB/30days | 52.99 USD |
10GB/30days | 97.99 USD |
利用可能国(42ヵ国)
Albania Australia Austria Belarus Belgium Bulgaria Canada Croatia Czech Republic Denmark Estonia Finland France Germany Greece Hungary Ireland Italy Latvia Liechtenstein Lithuania Luxembourg Macedonia Malta Montenegro Netherlands New Zealand Norway Poland Portugal Romania Puerto Rico San Marino Serbia Slovakia Slovenia Spain Sweden United Kingdom United States US Virgin Islands Vatican City
利用可能端末
iPhone
- iPhone 12/iPhone 12 mini/iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Max
- iPhone 11/iPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
iPad
- iPad Pro(3rd) 11 inch
- iPad Pro(3rd) 12.9 inch
- iPad Air(4rd)
- iPad(8th)
- iPad mini(5th)
他国の海外向けeSIMプラン(参考)
海外でもそのまま利用でき、App Storeでアプリをダウンロードして利用できる、お得なeSIMサービスを紹介します。
GigSky(ギグスカイ)
「GigSky」は、アメリカの大手プリペイドSIM会社で、専用のアプリをダウンロードすれば、世界190以上の国、地域でデータ通信プランの利用が可能です。
GigSkyのeSIM向けデータプランは、下記の3つのプランがあります。
- 複数の国で利用できる「リージョナルプラン」
- 1つの国で利用できる「カントリープラン」
- 世界中で利用できる「グローバルプラン」
価格は選択する国や地域により異なりますが、1日プラン・15日プラン・30日プランから選択でき、アプリの表記も日本語なので初心者にもおすすめです。
Ubigi(ユビジ)
フランスの老舗MVNOが提供する「Ubigi(ユビジ)」は、5大陸160以上の国々でデータ通信を利用できる通信サービスです。
Ubigiは、プリペイドの1回限りのデータプランと自動更新付データプランの両方を用意しています。
1回限りのデータプランは、利用の都度、1日・7日・30日などの利用期限のあるプランです。
自動更新付データプランは、2GB/月など、1ヵ月間に指定された容量を使用できる1ヵ月単位のデータプランを6ヵ月・12ヵ月などの指定された期間、自動更新するプランです。
また、Ubigiはテレワーク用の限定プランや大陸別プラン、国別プランなど、利用シーンに合った豊富なプリペイドデータプランがあり、お手頃な価格でデータ通信を提供しています。
eSIM設定方法
eSIMの書き込み方法は2種類あり、提供するキャリアがどちらかを選ぶ仕組みとなっています。
- キャリアが用意したQRコードを読み取る方法
キャリアが提供するQRコードを用意した後「設定」アプリの中から「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」を選択。すると、QRコードを読み取るためのカメラが立ち上がる。これで、手元にあるQRコードを読み取るとOKです。 - アプリをインストールし、そこからeSIMを書き込む方法
アプリは、App Storeで検索すると見つかります。例えば、「eSIM」というキーワードで検索すると、「GigSky」や「Ubigi」などのeSIM書き込み用アプリがヒットします。
eSIM対応キャリアがわかっている場合は、直接そのキャリア名を入れてください。
このキャリア名からわかるように、現時点では日本のキャリアはeSIMに対応していませんが、日本で海外のキャリアと直接契約して、日本で国際ローミングとして使うことで料金を節約できることも可能です。
まとめ
現時点では、eSIMを活用する最大のメリットは、現在利用しているSIMカードと組み合わせて、通信料やデータ通信量を節約できる点です。
一方、デメリットとして、eSIM対応端末がiPhoneなど限定されていることや、eSIMプランを提供している通信事業者がIIJmioと楽天モバイルしかないところです。
今後は、eSIMが普及することで、複数回線の利用や乗り換えや配送手続きなどの効率化が図られ、しいては、利便性の向上や通信料の値下げにつながり、利用者にとってのメリットは大きくなるものと思います。
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