日本時間9月16日午前2時に「Apple Event」が開催されました。
その中で発表された新製品は、Apple WatchとiPadのみで、期待された「iPhone12」の発表はなく、次回(2020年10月14日)のお楽しみとなりました。
- Apple Watch Series 6
- Apple Watch SE
- iPad Air(第4世代)
- iPad(第8世代)
その中でも待ちに待った新型iPad Airと新型iPadが発売され、さらに、新型iPad Airに最新の「A14 Bionic」チップが搭載されることは大きなニュースになっています。
今回「Apple Event」で発表された内容を基に、新iPad Airと新iPadの変更点と現行モデルとの比較、相違点を記事にまとめています。
新型iPad Air(第4世代)の変更点
新型iPad Air(第4世代)は、どの部分が進化したのでしょうか。
そして、性能面、機能面でiPad Proにどこまで追いつき、何が違うのでしょうか。
前世代のiPad Airと現行のiPad Pro(11インチ)とを比較しながら、その変更点・相違点を見て行きましょう。
【iPad Air 歴代モデル】
世代 | 発売時期 | CPU | メモリ | 容量 | ? (in.) | 重さ (WiFi) | 認証 | ? (画素) | ? |
第4 | 2020/10 | A14 Bionic (2.99GHz 6コア) | 4GB | 64GB 256GB | 10.9 | 458g | Touch ID | 1200万 | ◎ |
第3 | 2019/3/18 | A12 Bionic (2.49GHz 6コア) | 3GB | 64GB 256GB | 10.5 | 456g | Touch ID | 800万 | 〇 |
第2 | 2014/11/12 | A8X (1.5GHz 3コア) | 2GB | 16GB~ 128GB | 9.7 | 437g | Touch ID | 800万 | × |
初代 | 2013/11/1 | A7 (1.4GHz 2コア) | 1GB | 16GB~ 64GB | 9.7 | 469g | × | 500万 | × |
A14 Bionic
新型iPad Airに最新の「A14 Bionic」チップが搭載されています。
「A14 Bionic」チップは、業界初の5nm(ナノメートル)プロセスを採用することで、極めて小さな基板上に118億個のトランジスタを集積し、前世代の7nmのA13チップに比べて40%増加しています。
この強力なアーキテクチャにより、新機能や電力効率の向上を始め、チップのあらゆる面でのパフォーマンスの向上を実現しています。
A14 Bionicには、CPUへの大きなアップデートも含まれており、多くの命令を並列的に実行し、より最も高い性能が要求されるアプリケーションのニーズに対応するために、高速×2+省電力×4の6つのコアのCPUを搭載することで、前世代のiPad Airに比べ、CPUの処理能力が40%高速化し、可能な限り低電力で最大のパフォーマンスを持続可能にしています。
そして、最新のGPUアーキテクチャを搭載することで、描画性能を30%も高速化し、4Kビデオ編集やアート制作、臨場感溢れるゲームも問題なくこなすことができます。
仕様 | iPad Air(第4世代) | iPad Air(第3世代) | iPad Pro(11in.) |
CPU | A14 Bionic | A12 Bionic | A12Z Bionic |
2.99GHz 6コア | 2.49GHz 6コア | 2.49GHz 8コア | |
Neural Engine | Neural Engine | Neural Engine | |
(未発表) | 組み込み型 M12コプロセッサ | 組み込み型 M12コプロセッサ |
これら超高速なCPUとGPUに加え、ユニークなiPad体験を可能にあるためのカスタムテクノロジーが搭載され、iPad Airの機械学習をよりパワフルにしています。
コア数を倍にして16コアのアーキテクチャにしたことで、毎秒11兆回の演算処理を行うことが可能になり、これにより機械学習(ML)パフォーマンスを前世代の最大2倍まで引き上げています。
さらに、CPUは、第2世代のMLアクセラレータに最適化されています。
機械学習演算で頻繁に使われる行列乗算を加速させ、前世代のiPad Airに比べて最大10倍高速になります。
新しい「Neural Engine」にCPUのMLアクセラレータと高性能なGPUが組み合わさって、画期的な機械学習能力を提供し、Core MLを使って構築されたアプリケーションを全く新しいレベルのパフォーマンスに引き上げています。
CPUとGPUのパフォーマンスが大幅に向上し、iPad Airでの機械学習がよりパワフルになり、また、高品質のビデオや写真のための最新のISPやTouch IDのためのより高速なSecure Enclaveも搭載しています。
機械学習に特化した処理装置で「ニューラルネットワーク」と呼ばれる人間の脳の動きにヒントを得て設計されたいわゆる「人工知能(AI)コア」です。
そのチップ名に入る「Bionic」は、その「Neural Engine」を搭載したプロセッサを意味しています。
Neural Engineは、画像の認識を得意としており「Face ID」や「ポートレートモード」「スマートHDR」を実現することに力を発揮し、今後展開されていくAR(物体認識)性能のアップにもつながります。
本体デザイン
本体デザインの大きな変更点は、ホームボタンが廃止され、筐体は、iPad Proと同様の角丸加工されたデザインに変更されたところです。
ホームに戻るなどの操作方法は、上下左右のスワイプなどジェスチャー操作になります。
サイズは、前世代のiPad AirもiPad Proともほぼ同じで、重さがiPad Proより軽いのは、カメラ・センサー部分の差です。バッテリ駆動時間も差はありません。
カラーは、グリーンとスカイブルーの2色追加され、色のバリエーションが増えています。
仕様 | iPad Air(第4世代) | iPad Air(第3世代) | iPad Pro(11in.) |
本体 | |||
カラー | シルバー スペースグレイ ローズゴールド グリーン スカイブルー | シルバー スペースグレイ ゴールド | シルバー スペースグレイ |
容量GB | 64/256 | 64/256 | 128/256/512/1TB |
高さmm | 247.6 | 250.6 | 247.6 |
幅mm | 178.5 | 174.1 | 178.5 |
厚さmm | 6.1 | 6.1 | 5.9 |
重さg(Wi-Fi) | 458 | 456 | 471 |
重さg(Wi-Fi+Cellular) | 460 | 464 | 473 |
バッテリ(Wi-Fi) | 最大10時間 | 最大10時間 | 最大10時間 |
バッテり(Wi-Fi + Cellular) | 最大9時間 | 最大9時間 | 最大9時間 |
GPS(Wi-Fi) | ― | ― | |
GPS(Wi-Fi + Cellular) | 内蔵GPS/GNSS | 内蔵GPS/GNSS | 内蔵GPS/GNSS |
(Wi-Fiモデルには、GPSは内蔵されていませんので、ご注意ください。)
Liquid Retinaディスプレイ
ディスプレイは、iPad Proと同様にベゼルレス化(狭額縁化)され、角丸加工された「Liquid Retinaディスプレイ」が採用されています。
サイズは、10.5インチから10.9インチに僅かに拡張しています。
ベゼルレス化により、ホームボタンは廃止され、Touch IDがホームボタンからスリープボタンに変更されています。Face IDは採用されていません。
また、iPad Pro標準の「ProMotionテクノロジー」は今回も対応されていません。
仕様 | iPad Air(第4世代) | iPad Air(第3世代) | iPad Pro(11in.) |
ディスプレイ | Liquid Retina | Retina | Liquid Retina |
10.9インチ | 10.5インチ | 11インチ | |
2360 x 1640 | 2224 x 1668 | 2388 x 1668 | |
フルラミネーション | フルラミネーション | フルラミネーション | |
反射防止コーティング | 反射防止コーティング | 反射防止コーティング | |
― | ― | ProMotion | |
広色域ディスプレイ(P3) | 広色域ディスプレイ(P3) | 広色域ディスプレイ(P3) | |
True Tone | True Tone | True Tone |
Liquid Retina
Liquid Retinaは、iPad Pro、iPhone 11・XRにも搭載されているディスプレイです。
新型iPad Air(第4世代)も、ホームボタンを廃止することで、このベゼルレスのLiquid Retinaディスプレイが採用されています。
ディスプレイ名 | モデル名 | 種類 | コントラスト比 |
Super Retina XDR | iPhone 11 Pro/Pro Max | 有機EL | 2,000,000:1 |
Super Retina HD | iPhone XS/XS Max iPhone X | 有機EL | 1,000,000:1 |
Liquid Retina HD | iPhone 11 iPhone XR | 液晶 | 1,400:1 |
Liquid Retina | iPad Pro iPad Air(第4世代) | 液晶 | 1,400:1 |
Retina HD | iPhone SE(第2) iPhone 8~ | 液晶 | 1,400:1 |
Retina | iPad iPad mini iPad Air(第3世代) iPhone SE(第1) | 液晶 | 800:1 |
フルラミネーション
フルラミネーションですが、これは液晶パネル・タッチパネル・カバーガラスを圧着して一体化させ、わずかな隙間もなくすことで光の余分な反射が抑えられるという技術です。
画面の見やすさはもちろん「画面に直接触れている」「紙に書いている」ような操作感も得られるので「Apple Pencil」を使用する方はフルラミネーションディスプレイに対応しているモデルを選ぶことをおすすめします。
ProMotionテクノロジー
ProMotionテクノロジーは、標準的なディスプレイのリフレッシュレートである60Hzを大幅に超えた120Hzを実現しています。
リフレッシュレートは「 1秒間に何回ディスプレイを書き換えることができるか 」つまり、60Hzであれば1秒間に60回書き換えられることができ、120Hzであれば120回です。
ProMotionテクノロジーは、iPad Proのみ搭載しており、Apple Pencilの書き心地の滑らかさを向上させる技術です。今回、iPad Airに採用されなかったことは残念なところです。
広色域ディスプレイ(P3)
広色域ディスプレイ(P3)は、対応しているとディスプレイがより色鮮やかに表示されます。イラストを描く方にとっては、広色域ディスプレイ(P3)に対応しているモデルの方がよいですね。
(現在、iPadのみ未対応)
True Tone
True Toneは、周囲の光や明るさにディスプレイの色合いを合わせる機能で、目の疲れを軽減してくれる機能です。
長時間ディスプレイを見るならば、True Toneが搭載されているモデルを選ぶといいです。
(現在、iPadのみ未対応)
カメラ・センサー
新型iPad Airのカメラは、Touch ID採用(顔認証未採用)に伴い、フロントカメラにはTrueDepthカメラシステムは採用されませんでしたが、広角12MP、スマートHDR、手振れ補正など基本性能部分は、iPad Proと同様の仕様となっています。
iPad Proは複数のセンサーを搭載し顔の形状を検出できるTrueDepthカメラを搭載するが、新型iPad Airでは単なるFaceTime HDカメラとなっています。
また、True Tone
仕様 | iPad Air(第4世代) | iPad Air(第3世代) | iPad Pro(11in.) |
アウトカメラ | 12MP広角 | 8MP広角 | 12MP広角・10MP超広角 |
広角:ƒ/1.8 | 広角:ƒ/2.4 | 広角:ƒ/1.8・超広角:ƒ/2.4 | |
スマートHDR | HDR | スマートHDR | |
― | ― | True Tone | |
4Kビデオ | 1080p HDビデオ | 4Kビデオ | |
フロントカメラ | 7MP写真 | 7MP写真 | 7MP写真 |
FaceTime | FaceTime | TrueDepth | |
― | ― | ポートレートモード | |
― | ― | アニ文字/ミー文字 | |
スマートHDR | HDR | スマートHDR | |
1080p HDビデオ | 1080p HDビデオ | 1080p HDビデオ | |
センサー | Touch ID(スリープ) | Touch ID(ホーム) | Face ID |
― | ― | LiDARスキャナ | |
3軸ジャイロ | 3軸ジャイロ | 3軸ジャイロ | |
加速度センサー | 加速度センサー | 加速度センサー | |
環境光センサー | 環境光センサー | 環境光センサー | |
気圧計 | 気圧計 | 気圧計 |
広角・超広角リアカメラシステム
左:iPad Air4 中:iPad Air3 右:iPad Pro
今回の新機能として、iPad Pro同様に、最新のGPUアーキテクチャと12MP広角カメラを搭載したことにより、超高画質写真や4Kビデオを撮影できます。
さらに、HDRの改良版の「スマートHDR」で撮影ができるため、白飛びしにくく色鮮やかな写真を撮影することができます。
HDR(ハイダイナミックレンジ)では、明暗の差が大きい被写体を美しく撮影できます。複数の写真がさまざまな露出で高速で連続撮影され、明るい部分と影の細部がきれいに表現された写真に合成されます。
引用:Apple公式「iPhone ユーザガイド」
iPad Proとの違いは、12MPの広角カメラを搭載し、これに加えて、2倍ズームアウトすることでより広い視野で被写体を捕らえることができる10MPの超広角カメラを搭載しています。
この2つめのカメラが加わったことで、写真やビデオの可能性が倍増し、様々な視点や複数カメラの使用が可能となり、クリエイティブプロに大きな変革をもたらしています。
この広角・超広角リアカメラシステムとLiDARスキャナは、iPad Proとの大きな違いと言えます。
TrueDepth カメラシステム
iPad Proのみに採用されたTrueDepth カメラシステムは、顔認証でロック解除できる「Face ID」や自分の顔の表情を読み取って、キャラになりきって動く顔文字を作れる「アニ文字(Animoji)」やキャラの顔を自由にデザインして似顔絵キャラを作れる「ミー文字(Memoji)」の最新機能を利用することができます。
このシステムでは、顔認証の場合、2つのカメラとセンサで認識します。1つは、ユーザの顔までの距離を正確に計測し、もう1つで、ユーザの顔形状を認識します。
また、iPadで初めて、背景をぼかす「ポートレートモード」や照明エフェクトの「ポートレートライティング」に対応しているのも大きなポイントです。
3D認識用LiDARスキャナ
新型iPad Airでは採用されていません。
LiDARスキャナは、カメラを向けた方向に目に見えない光の粒子を照射し、跳ね返ってくる光の到達時間を計算して距離を測るためのセンサーです。
NASAが次の火星着陸ミッションで使用する先進的な技術です。
iPad Proリアカメラ
薄くて軽いiPad Pro専用に設計されたLiDARスキャナは、ダイレクト・タイムオブフライト(TOF)という方式を利用して、屋内外で最大5メートル先から反射した光を測定します。光子レベルで機能し、ナノ秒のスピードで動作し、拡張現実(AR)とその先の可能性を大きく広げ
このLiDARスキャナは、ARコンテンツの再現性を高めるために搭載されていて、今後、LiDARスキャナを活用するARアプリが続々と増えそうですね。
キーボード
仕様 | iPad Air(第4世代) | iPad Air(第3世代) | iPad Pro(11in.) |
キーボード | Magic Keyboard/ Smart Keyboard Folio | Smart Keyboard | Magic Keyboard/ Smart Keyboard Folio |
Smart Keyboard
Smart Keyboardは、iPad Pro・iPad Air・iPad で使うことができるApple純正キーボードです。
Smart Keyboard Folio
Smart Keyboard Folioは、Smart Keyboardと違って画面角度の調整ができ、背面パネルもカバーされ、より傷から守ることができます。
従来iPad Pro専用のApple純正キーボードでしたが、新型iPad Airでも使用できるようになります。
左:Smart Keyboard 右:Smart Keyboard Folio
Magic Keyboard
Magic Keyboardも、フローティングカンチレバーにより、デバイスをマグネットで取りつけて、これまで2段階だった角度が無段階に調節可能になり、パススルー充電ができるUSB-Cポートとトラックパッドを搭載しています。前面と背面を守るカバーにもなります。
従来iPad Pro専用のApple純正キーボードでしたが、新型iPad Airでも使用できるようになります。
Magic Keyboard(〇印:USB-Cポート)
上:Smart Keyboard 下:Magic Keyboard
Apple Pencil
仕様 | iPad Air(第4世代) | iPad Air(第3世代) | iPad Pro(11in.) |
Apple Pencil | 第2世代 | 第1世代 | 第2世代 |
Apple Pencilの性能を左右するのは「フルラミネーションディスプレイ」と「ProMotionテクノロジー」を搭載しているかで書き心地が違います。
今回、iPad Airに、ProMotionテクノロジーは採用されていません。
フルラミネーションディスプレイを搭載しているiPad Pro・iPad Air・iPad miniは、iPadよりも書き心地はよいです。
さらに、iPad Proは、ProMotionテクノロジーにより、より滑らかな表示ができ、ペンの追従性がさらに良くなっています。
左:iPad 右:iPad Air
iPad ProのみにApple Pencil(第2世代)に対応していましたが、新型iPad Airでも使用できるようになります。
第2世代は、iPad Proのサイド部分に装着できるようになり、自動ペアリングに対応、さらにワイヤレス充電にも対応しているので、第1世代での充電ポートへの接続は不要です。
コネクタ
仕様 | iPad Air(第4世代) | iPad Air(第3世代) | iPad Pro(11in.) |
コネクタ | USB-C | Lightning | USB-C |
Smart Connector | Smart Connector | Smart Connector |
iPad Proに採用された「USB-C ポート」は多用途で、本体以外にiPhoneや他のデバイスも充電でき、そのカメラやディスプレイなどの多くのアクセサリにも接続できます。
今回の新型iPad AirにLightningからUSB-Cに変更されています。
iPad(第8世代)の変更点
2010年に発売された初代 iPadから現在に至るまで、一番リーズナブルな価格で、性能面も一般に使用する分には全く問題なく、価格とスペックのバランスがとれた人気モデルです。
ちょうど1年ぶりの新型発売ですが、その新型iPad(第8世代)は、どこが進化したのでしょうか。
前世代のiPadと比較しながら、その変更点・相違点を見て行きましょう。
【iPad 歴代モデル】
世代 | 発売時期 | CPU | メモリ | 容量 | ? (in.) | 重さ (WiFi) | 認証 | ? (画素) | ? |
第8 | 2020/9/18 | A12 Bionic (2.49GHz 6コア) | 3GB | 32GB 128GB | 10.2 | 490g | Touch ID | 800万 | 〇 |
第7 | 2019/9/30 | A10 Fusion (2.33GHz 4コア) | 3GB | 32GB 128GB | 10.2 | 483g | Touch ID | 800万 | 〇 |
第6 | 2018/3/28 | A10 Fusion (2.33GHz 4コア) | 2GB | 32GB 128GB | 9.7 | 469g | Touch ID | 800万 | 〇 |
第5 | 2017/3/25 | A9 (1.85GHz 2コア) | 2GB | 32GB 128GB | 9.7 | 469g | Touch ID | 800万 | × |
第4 | 2012/11/2 | A6X (1.4GHz 2コア) | 1GB | 16GB~ 128GB | 9.7 | 652g | × | 500万 | × |
第3 | 2012/3/16 | A5X (1.0GHz 2コア) | 1GB | 16GB~ 64GB | 9.7 | 652g | × | 500万 | × |
第2 | 2011/4/28 | A5 (1.0GHz 2コア) | 512MB | 16GB~ 64GB | 9.7 | 601g | × | 70万 | × |
初代 | 2010/5/7 | Apple A4 (1.0GHz 2コア) | 256MB | 16GB~ 64GB | 9.7 | 680g | × | × | × |
今回変更はCPUのみ
iPad Air(第3世代)・iPad Mini(第5世代)と同じ「A12 Bionic」チップを搭載し、iPad としては初の機械学習コア である「Neural Engine」 も搭載し、毎秒最大5兆回の演算処理が可能です。
前iPad(第7世代) と比較して、処理能力(CPU)が40%高速化し、グラフィックス(GPU)も2倍高速化しています。
Apple Eventでは、新型iPad(第8世代)の性能を「最も売れている WindowsノートPCの2倍高速」「Androidタブレットの3倍」「Chromebookの最大6倍」と表現しています。
仕様 | iPad(第8世代) | iPad(第7世代) | iPad Air(第3世代) |
CPU | A12 Bionic | A10 Fusion | A12 Bionic |
2.49GHz 6コア | 2.33GHz 4コア | 2.49GHz 6コア | |
Neural Engine | ― | Neural Engine | |
組み込み型 M12コプロセッサ | 組み込み型 M12コプロセッサ | 組み込み型 M12コプロセッサ |
今回の変更点は、A12 BionicチップとNeural EngineのCPU部分のみで、それ以外の筐体、ホームボタン、ディスプレイ性能、ストレージ容量、カメラ性能、センサー、アクセサリなどは、前世代と同じです。
現行モデルの詳細は、この記事も参考にしてください。
でも、最も重要な心臓部がパワーアップした新型iPadなら、臨場感溢れるゲームなどのアプリ利用や電子書籍の購読、動画視聴など娯楽目的に使うユーザーにはおすすめの一台となっています。
新製品の購入
「iPad(第8世代)」「Apple Watch 6」「Apple Watch SE」が、Apple StoreやAmazonなどで販売中です。
「iPad(第4世代)」は、2020年10月23日(金)より発売開始です。(事前予約受付中)
新型iPad Airと同様に価格も据置きは嬉しい限りです。
モデル (税別) | iPad Air 第4世代 | iPad 第8世代 | ||
容量 | 10.9インチ | 容量 | 10.2インチ | |
Wi-Fi | 64GB 256GB | 62,800円 79,800円 | 32GB 128GB | 34,800円 44,800円 |
Wi-Fi + Cellular | 64GB 256GB | 77,800円 94,800円 | 32GB 128GB | 49,800円 59,800円 |
キャリアの「端末購入プログラム」利用
キャリアのセルラーモデルを2年単位で買い替えるなら、各キャリアの「端末購入プログラム」を利用することで、端末の返却や買替条件は付きますが、通信契約なしでも、分割払い(金利0%)で、半額近くの価格で購入することができます。
買い替える新端末は、対象のスマートフォン・ケータイ・タブレット・ルーターのいずれかから選択可能です。
できるだけ安く、2年単位で新製品に買い替えられる方は、この記事にある端末購入プログラムを利用することをおすすめします。
iPad Air (第4世代)
iPad(第8世代)
新型Apple Watch
Apple Watchは、これまで、最新モデルのApple Watch Series 5が最上位モデル、Apple Watch Series 3がエントリーモデルだったが、今回の刷新でApple Watch SEがミドルモデルに、Apple Watch Series 6に最上位モデルとして発売されます。
Apple Watch Series 6は、これまでの製品ラインを進化させ、新たに血中酸素濃度を計測する「血中酸素ウェルネスアプリ」を搭載しています。
あくまで日常利用のためのものですが、心拍計、心電図に加え、VO2MAX(最大酸素摂取量)の計測を実現してきたApple Watchに、新たに血中酸素濃度を加え、日常的なバイタルチェックの機能が向上しています。
まとめ
2020年9月17日に「iOS14」と「iPadOS14」が正式リリースされます。
パワーアップした新型iPad AIrと新型iPadに「iPadOS14」でより充実したiPadライフが楽しめます。
最後に主なニュース・変更点をまとめておきます。
新型iPad Air(第4世代)
- 2020年10月発売予定
- 価格は据置(第3世代と同価格)
- 最新の「A14 Bionic」搭載
- カラーは全5色でグリーンとスカイブルーの2色追加
- ホームボタンは廃止(iPad Pro同様のベゼルレス)
- Touch IDがホームボタンからスリープボタンに変更
- ディスプレイは「Liquid Retinaディスプレイ」採用
- 「ProMotionテクノロジー」は非対応
- フロントカメラに「TrueDepth」カメラシステムは非対応
- True Tone
フラッシュ機能は不採用 - Magic Keyboard・Smart Keyboard Folioが使用可
- USB-C ポート採用
新型iPad Air(第4世代)
- 9/18(金)発売
- iPad(第7世代)・iPad miniと同じ「A12 Bionic」採用
- iPadとしては初の機械学習コアである「Neural Engine」 搭載
- それ以外は、現モデルと同じ仕様
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