今お持ちのiPhoneはそろそろ買い替え時?
iPhone 7以前、iPhone 8、iPhone Xをお持ちの人は、販売されて3年以上が経過し、今回iPhone 12シリーズが発売されるのを機に、買い替えを検討されている方も多いと思います。
その中で「iPhone 12 mini」は、スマホの大型化が進む中、シリーズ最小のコンパクトモデルとして、片手操作を求める人にとっては、待望の一台と言えます。
また、今年4月に発売された「iPhone SE(第2世代)」は、iPhone 8と同じ筐体で、コンパクトサイズにもかかわらず、iPhone 11と同じ「A13 Bionic」チップを搭載し、処理性能では全く問題なく、コンパクトiPhoneの廉価版として現在も人気の一台です。
今回、その筐体がほぼ同サイズのiPhone 12 miniとiPhone SE(第2世代)のどちらにしようか迷っている方も多いと思います。
買い替えるなら、どちらがベストなのか、両機を徹底比較してから決めて行きましょう。
比較するまでもなく、最新のiPhone 12 miniがいいに決まっていない
確かに最新機種はいいけどさ、でも高いよなあ…
私はiPhone SEでいいな。何と言っても性能も十分だし、お手頃価格が魅力
迷う理由はそこなんですよ!
最新機能をとるか、価格をとるか何ですね!
でも、最新がゆえに手が届かない、最新だけど意外と安く買える、前モデルでも十分過ぎる性能だし、とかそんな気になる点を中心に徹底比較して行きますね!
iPhone 12 miniとiPhone SE(第2世代)の価格比較
まず一番気になるのが価格です。
やはり最新機種は高いのがは当たり前ですが、価格差は性能差で、その差が納得できるものであれば、最新機種を選択し、その差が高く、現行機種でも十分だと感じれば、現行機種を選択します。
iPhone 12 miniとiPhone SE(第2世代)の選択は、正にそこがポイントですね。
機種変更・端末購入
一括払い
Apple Store
Apple Storeの一括価格では、各モデルで33,000円(税込)の価格差があり、64GBモデルの場合、1.7倍の価格差は結構大きいです。
モデル(税込) | iPhone 12 mini | iPhone SE(第2世代) | 価格差 |
64GB | 82,280円 | 49,280円 | 33,000円 |
128GB | 87,780円 | 54,780円 | 33,000円 |
256GB | 99,880円 | 66,880円 | 33,000円 |
キャリア
機種変更・端末購入の一括払いの場合は、両機種とも、Apple Storeでの購入が一番お得ですね。
実際は、キャリアでは通信契約なしでの一括払いでの購入はできません。
iPhone 12 mini | ||||
モデル(税込) | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64G | 82,280円 | 87,912円 | 90,065円 | 96,480円 |
128GB | 87,780円 | 95,832円 | 95,240円 | 102,960円 |
256GB | 99,880円 | 110,088円 | 109,305円 | 116,640円 |
iPhone SE(第2世代) | ||||
モデル(税込) | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 49,280円 | 57,024円 | 55,270円 | 57,600円 |
128GB | 54,780円 | 62,568円 | 61,250円 | 64,080円 |
256GB | 66,880円 | 75,240円 | 75,215円 | 78,480円 |
【価格差】iPhone 12 mini - iPhone SE(第2世代) | ||||
モデル(税込) | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 33,000円 | 30,888円 | 34,795円 | 38,880円 |
128GB | 33,000円 | 33,264円 | 33,990円 | 38,880円 |
256GB | 33,000円 | 34,848円 | 34,090円 | 38,160円 |
分割払い
各キャリアの分割価格は「端末購入プログラム」を利用した場合の価格(税込)で、括弧内金額は実質負担額(税込)となります。
キャリアの「端末購入プログラム」の詳細はこの記事を参照してください。
機種変更、通信契約なしでの端末購入、MNPでの購入にかかわず「端末購入プログラム」を利用して購入した場合、2年後に端末返却・新端末買替等の条件はつきますが、新型のiPhone 12 miniを、実質負担差が約2万円(月額差約800円)程度で購入することができます。
iPhone 12 miniが購入する場合、キャリアの通信契約なしで、端末購入プログラムを利用し、通信契約は、サブブランドや格安SIMにして、割安通信料で、実質負担額を下げるのも一手です。
iPhone 12 mini | ||||
モデル税込 | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 3,428円×24回 (一括82,280円) | 2,442円×24回 (58,608円) | 2,095円×23回 (48,185円) | 2,010円×24回 (48,240円) |
128GB | 3,657円×24回 (一括99,880円) | 2,662円×24回 (63,888円) | 2,200円×23回 (50,600円) | 2,145円×24回 (51,480円) |
256GB | 4,161円×24回 (一括99,880円) | 3,058円×24回 (73,392円) | 2,535円×23回 (58,305円) | 2,430円×24回 (58,320円) |
iPhone SE(第2世代) | ||||
モデル税込 | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 2,053円×24回 (一括49,280円) | 1,584円×24回 (38,016円) | 1,250円×23回 (28,750円) | 1,200円×24回 (28,800円) |
128GB | 2,282円×24回 (一括54,780円) | 1,738円×24回 (41,712円) | 1,390円×23回 (31,970円) | 1,335円×24回 (32,040円) |
256GB | 2,786円×24回 (一括66,880円) | 2,090円×24回 (50,160円) | 1,705円×23回 (39,215円) | 1,635円×24回 (39,240円) |
【価格差】iPhone 12 mini - iPhone SE(第2世代) | ||||
モデル税込 | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 1,375円×24回 (一括33,000円) | 858円×24回 (20,600円) | 845円×23回 (19,435円) | 810円×24回 (19,440円) |
128GB | 1,375円×24回 (一括33,000円) | 924円×24回 (22,176円) | 810円×23回 (18,630円) | 810円×24回 (19,940円) |
256GB | 1,375円×24回 (一括33,000円) | 968円×24回 (23,232円) | 830円×23回 (19,090円) | 795円×24回 (19,980円) |
MNP乗り換え
各キャリアでは、オンラインショップで他社への乗り換え(MNP)の場合、端末価格の割引キャンペーンを実施しています。(ドコモは店頭でも可。auは新規でも割引あり。)
一括払いでも、分割払いでも、どちらでも割引適用されます。
昨年改正された電気通信事業法の「端末代金の割引は上限2万円」のギリギリの割引となります。
【端末割引キャンペーン】
一括払い
キャリア・サブブランドの価格は、端末割引キャンペーンの適用価格となります。
MNPで購入するのが断然お得ですが、キャリアの通信料を考慮した上で決める必要があります。
iPhone 12 mini | ||||
モデル(税込) | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 82,280円 | 65,912円 | 68,065円 | 74,880円 |
128GB | 87,780円 | 73,832円 | 73,240円 | 81,360円 |
256GB | 99,880円 | 88,088円 | 87,305円 | 95,040円 |
iPhone SE(第2世代) | ||||
モデル(税込) | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 49,280円 | 35,024円 | 33,270円 | 36,000円 |
128GB | 54,780円 | 40,568円 | 39,250円 | 42,480円 |
256GB | 66,880円 | 53,240円 | 53,215円 | 56,880円 |
モデル | UQモバイル | ワイモバイル |
64GB | 35,640円 | 39,600円 |
128GB | 47,520円 | 46,080円 |
256GB | 販売なし | 販売なし |
【価格差】iPhone 12 mini - iPhone SE(第2世代) | ||||
モデル(税込) | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 33,000円 | 30,888円 | 34,795円 | 38,880円 |
128GB | 33,000円 | 33,264円 | 33,990円 | 38,880円 |
256GB | 33,000円 | 34,848円 | 34,090円 | 38,160円 |
分割払い
キャリア、サブブランドの価格は、端末割引キャンペーンの適用価格に、キャリアは「端末購入プログラム」を利用した価格(税込)となります。
端末購入プログラムを利用した場合は、両機とも残価設定型のauへのMNPが断然お得になります。
iPhone 12 mini | ||||
モデル税込 | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 3,428円×24回 (一括82,280円) | 1,830円×24回 (43,952円) | 1,138円×23回 (26,185円) | 1,560円×24回 (一括37,440円) |
128GB | 3,657円×24回 (一括99,880円) | 2,050円×24回 (49,232円) | 1,243円×23回 (28,600円) | 1,695円×24回 (一括40,680円) |
256GB | 4,161円×24回 (一括99,880円) | 2,446円×24回 (58,736円) | 1,578円×23回 (36,305円) | 1,980円×24回 (一括47,520円) |
iPhone SE(第2世代) | ||||
モデル税込 | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 2,053円×24回 (一括49,280円) | 973円×24回 (23,352円) | 293円×23回 (6,750円) | 750円×24回 (18,000円) |
128GB | 2,282円×24回 (一括54,780円) | 1,127円×24回 (27,048円) | 434円×23回 (9,970円) | 885円×24回 (21,240円) |
256GB | 2,786円×24回 (一括66,880円) | 1,479円×24回 (35,496円) | 749円×23回 (17,215円) | 1,185円×24回 (28,440円) |
モデル | UQモバイル | ワイモバイル |
64GB | 1,485円×24回 (一括35,640円) | 1,650円×24回 (一括39,600円) |
128GB | 1,980円×24回 (一括47,520円) | 1,920円×24回 (一括46,080円) |
256GB | 販売なし | 販売なし |
【価格差】iPhone 12 mini - iPhone SE(第2世代) | ||||
モデル税込 | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
64GB | 1,375円×24回 (一括33,000円) | 857円×24回 (20,600円) | 845円×23回 (19,435円) | 810円×24回 (19,940円) |
128GB | 1,375円×24回 (一括33,000円) | 923円×24回 (22,184円) | 810円×23回 (18,630円) | 810円×24回 (19,940円) |
256GB | 1,375円×24回 (一括33,000円) | 967円×24回 (23,240円) | 830円×23回 (19,090円) | 795円×24回 (19,980円) |
iPhone 12 miniとiPhone SE(第2世代)の機能比較
サイズ・カラー
気になるサイズですが、iPhone 12 miniの方が、iPhone SE(第2世代)よりも、高さ6.9mm、幅3.1mmでコンパクトで、厚み0.1mmと気持ち厚いですが、重さは15gも軽量化されています。
カラーバリエーションは、iPhone 12 miniが5色、iPhone SEが3色展開となっています。iPhone 12 miniには、ブルーとグリーンが加わり、よりカラフルな選択肢が増えています。
仕様 | iPhone 12 mini | iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 |
カラー | ブルー グリーン レッド ホワイト ブラック | ブラック レッド ホワイト | シルバー スペースグレイ ゴールド |
高さ | 131.5mm | 138.4 mm | 138.4 mm |
幅 | 64.2mm | 67.3 mm | 67.3 mm |
厚さ | 7.4mm | 7.3 mm | 7.3 mm |
重さ | 133g | 148 g | 148 g |
ディスプレイ
iPhone 12 miniは、5.4インチの有機ELディスプレイ(Super Retina XDR)を搭載し、解像度は、2,340 x 1,080ピクセル、コンストラスト比2,000,000:1を実現しています。HDRをサポートし、HDR表示時は、最大輝度1200ニトまで引き上げられることができます。
コンパクトですが、フルHD(1920×1080ピクセル)の映像を縮小せずに楽しむことができます。
一方、iPhone SE(第2世代)は、4.7インチの液晶ディスプレイ(Retina HD)で、解像度は1,334 x 750ピクセル、解像度は1,400:1で、HD(1280×720ピクセル)の映像は縮小せずに楽しむことができます。HDRは、サポートしていませんが、広色域(P3)規格をカバーしたパネルを採用しているため、スマホ用ディスプレイとしては色再現性は高めと言えます。
また、iPhone 12 miniのディスプレイは、セラミックシールド加工が施され、従来と比べて4倍もの耐落下性能があり、落下時のディスプレイのひび割れはかなりの確率で回避することができます。
仕様 | iPhone 12 mini | iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 |
名称 | Super Retina XDR | Retina HD | Retina HD |
画面サイズ | 5.4インチ | 4.7インチ | 4.7インチ |
パネル | 有機EL(OLED) | 液晶(LCD) | 液晶(LCD) |
HDR対応 | 〇 | ― | ― |
解像度 | 2,340 x 1,080、476ppi | 1,334 x 750、326ppi | 1,334 x 750、326ppi |
コントラスト比:標準 | 2,000,000:1 | 1,400:1 | 1,400:1 |
色域 | 広色域(P3) | 広色域(P3) | 広色域(P3) |
色合い調整 | True Tone | True Tone | True Tone |
Touch方式 | 触覚タッチ | 触覚タッチ | 3D Touch |
最大輝度(標準) | 625ニト | 625ニト | 625ニト |
最大輝度(HDR) | 1,200ニト | ― | ― |
ガラス補強 | Ceramic Shield | ― | ― |
iPhoneディスプレイ比較
ディスプレイ名称 | モデル名 | 種類 | コントラスト比 |
Super Retina XDR | iPhone 12 Pro/Pro Max iPhone 12/mini iPhone 11 Pro/Pro Max | 有機EL | 2,000,000:1 |
Super Retina HD | iPhone XS/XS Max iPhone X | 有機EL | 1,000,000:1 |
Liquid Retina HD | iPhone 11 iPhone XR | 液晶 | 1,400:1 |
Retina HD | iPhone SE(第2) iPhone 8~ | 液晶 | 1,400:1 |
Retina | iPhone SE(第1) | 液晶 | 800:1 |
カメラ
iPhone 12 miniのカメラ性能は、iPhone SEとし比較して、大幅に性能が向上しています。
iPhone 12 miniは、7枚構成のf/1.6の絞り値を持つ広角レンズと超広角レンズを搭載したデュアルカメラシステムにより、暗所撮影性能やポートレート撮影の精度が飛躍的に向上しています。最新のナイトモード、Deep Fusion、スマートHDRをサポートし、すべてのレンズで使用できるようになっています。
フロントカメラは、TrueDepthにより高い顔認証(Face ID)やアニ文字、ミー文字を利用できます。
動画撮影は、新たにナイトモードのタイムラプス、最大60fpsのDolby Vision対応のHDRビデオ撮影をサポートしています。
一方で、iPhone SE(第2世代)はシングルレンズ仕様で、超広角レンズが搭載されておらず、高い処理能力を活かしたナイトモードやDeep Fusionなども対応していませんが、日常使用には、問題なく、十分にきれいな写真・動画を撮影することができます。
カメラ性能にこだわる方は、iPhone 12 mini一択と言えます。
仕様 | iPhone 12 mini | iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 |
リアカメラ | 12MP(広角・超広角) | 12MP(広角) | 12MP(広角) |
広角:ƒ/1.6・超広角:ƒ/2.4 | 広角:ƒ/2.4 | 広角:ƒ/2.4 | |
2倍光学ズーム 最大5倍デジタルズーム | 最大5倍デジタルズーム | 最大5倍デジタルズーム | |
ナイトモード | ― | ― | |
Deep Fusion | ― | ― | |
光学式手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正 | |
スマートHDR3 | 次世代HDR(写真) | HDR | |
ポートレートモード | ポートレートモード | ― | |
ポートレート ライティング | ポートレート ライティング | ― | |
リアカメラ (ビデオ) | 4Kビデオ 1080pHDビデオ | 4Kビデオ 1080pHDビデオ | 4Kビデオ 1080pHDビデオ |
Dolby Vision対応 HDRビデオ | ― | ― | |
拡張ダイナミックレンジ | 拡張ダイナミックレンジ | ― | |
光学式 | 光学式 | 光学式 | |
2倍光学ズーム 最大3倍デジタルズーム | 最大3倍デジタルズーム | 最大3倍デジタルズーム | |
オーディオズーム | ― | ― | |
QuickTakeビデオ | QuickTakeビデオ | ― | |
1080p | 1080p | 1080p | |
通常・ナイトモードの | 通常タイムラプス撮影 | 通常タイムラプス撮影 | |
ステレオ録音 | ステレオ録音 | ― | |
フロントカメラ | 12MP・ƒ/2.2 | 7MP・ƒ/2.2 | 7MP・ƒ/2.2 |
TrueDepth | FaceTime | FaceTime | |
ナイトモード | ― | ― | |
Deep Fusion | ― | ― | |
スマートHDR3 | 自動HDR | 自動HDR | |
ポートレートモード | ポートレートモード | ― | |
ポートレート ライティング | ポートレート ライティング | ― | |
Retina Flash | Retina Flash | Retina Flash | |
アニ文字とミー文字 | ― | ― | |
フロントカメラ (ビデオ) | 4Kビデオ 1080pHDビデオ | 1080p HDビデオ撮影 | 1080p HDビデオ撮影 |
Dolby Vision対応 HDRビデオ | ― | ― | |
1080p | ― | ― | |
拡張ダイナミックレンジ | ― | ― | |
映画レベルの手ぶれ補正 | 映画レベルの手ぶれ補正 | ― | |
QuickTakeビデオ | QuickTakeビデオ | ― |
CPU(処理性能)
iPhone 12 miniが搭載する「A14 Bionic」は5nmプロセスで設計されたチップセットで、iPhone 11やiPhone SE(第2世代)に搭載する「A13 Bionic」に比べて、処理性能(CPU)と描画性能(GPU)は最大50%、機械学習の処理能力は、80%も向上しています。
また、メモリ(RAM)の容量は、iPhone 12 miniの4GBに対して、iPhone SE(第2世代)は3GBで、Neural Engineをアプリを複数起動した時やメモリを多く消費するアプリを利用する場合は、iPhone 12 miniの方が圧倒的に有利ですが、iPhone SE(第2世代)も十分なパフォーマンスを備えています。
仕様 | iPhone 12 mini | iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 |
CPU | A14 Bionic | A13 Bionic | A11 Bionic |
2.99GHz 6コア | 2.49GHz 6コア | 2.49GHz 8コア | |
シングル:1583 マルチ:3891 | シングル:1321 マルチ:2747 | シングル:907 マルチ:1860 | |
次3世代のNeural Engine | 第3世代のNeural Engine | Neural Engine | |
― | 組み込み型 M12コプロセッサ | 組み込み型 M12コプロセッサ | |
メモリ | 4GB | 3GB | 3GB |
生体認証
生体認証で意見が分かれるところです。
iPhone 12 miniは、TrueDepthカメラによる顔認証の「Face ID」を生体認証システムとして採用していますが、iPhone SE(第2世代)は、指紋認証の「Touch ID」を搭載しています。
iPhone 12 miniは、True Depthカメラを使ったFace IDで、本体を見るだけで認証が完了することがメリットです。ただし、マスクなどによって、顔の一部が隠れる場合や、真夏の直射日光の射す明るすぎる場所では認証しづらいというデメリットもあります。
一方、iPhone SE(第2世代)は、このコロナ禍で、マスクが欠かせない日常生活の送るには、Touch IDの方が優れていますが、乾燥する冬場などは、手荒れで指紋認証の認識率も低下し、また、手袋着用時はそのままできないのはデメリットでもあります。
結論的には、一長一短ですね。
仕様 | iPhone 12 mini | iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 |
セキュア認証 | Face ID TrueDepthカメラによる 顔認識の | Touch ID ホームボタンに内蔵された 第2世代の指紋認証センサー | Touch ID ホームボタンに内蔵された 第2世代の指紋認証センサー |
通信方式
2020年3月からキャリア各社は5Gの商用利用を開始しましたが、2020年は準備段階で、5Gが日常利用できるようになるには、通信網の整備などまだまだ時間を要し、5Gへの本格移行とその恩恵を受けるのは、2023年以降と言われています。
当面4Gのネットワーク基盤を利用するNSA(ノンスタンドアローン化)でスタートし、4G・5Gの並行期間が続くため、その状況を見てから5Gへ移行しても決して遅くない状況です。
また、各キャリアのエリア展開も「Sub6」が中心で、高速大容量通信を実現する「ミリ波」はスポット的な運用に留まっているのが現状です。
iPhone 12シリーズでは、米国以外はミリ波未対応ですが、今後ライブやスポーツの試合などでは、ミリ波のスポット的な運用が期待されるため、iPhone 13以降で、ミリ波対応となれば、通信網の整備が整えば、イベント等で5Gのミリ波通信が利用可能になります。
仕様 | iPhone 12 mini | iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 |
通信方式 | 5G | ― | ― |
ギガビットLTE | ギガビットLTE | 4G LTE-Advanced | |
Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) | Wi-Fi 5(IEEE802.11ac) |
価格か性能か選択ポイントは
ここまで価格と機能面で比較したポイントをまとめます。
仕様 | iPhone 12 mini | iPhone SE (第2世代) | 比較結果 |
価格 | △ | ◎ | 価格差は33,000円で端末購入プログラム利用で 20,000円差で、iPhone 12 miniが高い。 |
サイズ | 〇 | 〇 | iPhone 12 miniの方が高さ6.9mm、幅3.1mmで コンパクトで、厚み0.1mmと気持ち厚いですが、 重さは15gも軽量化されています。 大した差ではないです。 |
ディスプレイ | ◎ | 〇 | iPhone 12 miniは5.4インチの有機ELで、iPhone SE は4.7インチの液晶ディスプレイの差は大きいです。 iPhone 12 miniならフルHDがそのまま鮮明に見れるの と従来と比べて4倍もの耐落下性能のあるセラミック シールド加工された画面は安心です。 |
カメラ | ◎ | 〇 | iPhone 12 miniは超広角レンズが搭載し、 高い処理能力を活かしたナイトモードやDeep Fusion にも対応しています。 |
CPU | ◎ | ◎ | A14 BionicとA13 Bionicもベンチマーク上、通常使用 ではそれほど大差はないです。 |
生体認証 | 〇 | 〇 | 顔と指紋は一長一短です。 |
通信方式 | 〇 | 〇 | 5Gの恩恵を受けるのも2023年以降のため、 当面4Gが主流のため、5Gが当面利用できないです。 iPhone 12 miniの5G帯域もSub6帯のみでミリ波は 利用できません。 |
最新性能にこだわるなら「iPhone 12 mini」
「iPhone 12 mini」は、オリジナルの専用ボディーで「iPhone 12」を小型化したモデルです。
左:iPhone 12 mini 右:iPhone SE(第2世代)
iPhone 12と比較すると、ディスプレイが0.7インチ小さく、電池寿命は、ビデオ再生時間で最大2時間短くなっていますが、それ以外は同一のスペックです。
にもかかわらず、本体サイズは、高さが15.2mm、幅が7.3mm小さく、重量は29gも軽い、価格も1万1000円安いのは、コンパクトサイズで最新高性能を求めていたユーザーには、魅力的な一台です。
価格とある程度の性能なら「iPhone SE(第2世代)」
「iPhone SE(第二世代)」は、コンパクトサイズを求めるユーザーにとって、性能はそこそこで十分であれば、価格面でも性能面でも十分な一台です。
iPhone 12 miniの最新性能までは求めず、2~3万円近くの価格差を高いと感じれば、iPhone SE(第二世代)を選択すべきです。
結局どっちがおすすめ
左:iPhone 12 mini 右:iPhone SE(第2世代)
最新機能にこだわるなら、iPhone 12シリーズの中で、一番安価な「iPhone 12 mini」がおすすめです。
端末購入プログラムの利用で、価格差が一括払いで2万円、分割払いで800円程度の差であれば、通信契約をサブブランドや格安SIMにして、毎月の負担を抑えることもできます。
しかしながら、5G対応を選択肢にあげるなら、iPhone 12 miniは、低周波帯の「Sub6帯」のみの対応で、現在の4G LTEよりも格段にスピードアップするわけでもありません。
さらに、5Gが普及するのは、2023年以降で、当面4Gのネットワーク基盤を利用するNSA(ノンスタンドアローン化)でスタートし、4G・5Gの並行期間が続くため、その状況を見てから、5Gへ移行しても決して遅くないところです。
iPhone SE(第2世代)は廉価版として、今年4月に発売されたばかりで、性能面では、iPhone 12シリーズには劣るものの、A13 Bionicチップは、iPhone 11と同等の性能にも関わらず、価格差は3万円と安く、そこまで最新性能にこだわる必要があるのか。
iPhone 12 miniは、サイズもよりコンパクトで、ディスプレイも鮮明なりましたが、iPhone SE(第2世代)と比較して、そこまで不自由するのか。
2021年以降には、iPhone SE(第3世代)の発売も期待され、その仕様は、iPhone 12 miniと同等で、かつ、廉価で販売されると予想されます。また、次期iPhone 13以降のモデルでは、5Gのミリ波対応もされるでしょう。
ここは、様子見として、今年買い替えを予定している人は「iPhone SE(第2世代)」を2年以上使用してから、5Gの展開や次期モデルの最新機能を見たうえで選択するのがよいように思います。
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