モバイルバッテリーの種類とタイプ別選び方 2020年版

モバイルライフ

昨今の地震や台風、大雨等の自然災害が多い日本では、スマートフォンは情報ツールのみならず、万一のライフライン、伝達手段として、その役割は重要となっています。

その中で、そのライフラインであるスマートフォンの電池切れは、正に災害時に生死を分けるケースもあり、それを未然に防止するため、モバイルバッテリーの必要性が増しています。

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モバイルバッテリーとは

モバイルバッテリーとは、スマートフォンをはじめ、タブレット端末、ノートPC、携帯ゲーム機などの充電にも利用できる予備電源です。
その種類は豊富で、本体を充電しておけば、どこでも持ち運びができていつでも使えるので、通勤通学の外出時や旅行・出張などの外出先で利用する際に欠かせないモバイルアイテムとなっています。

モバイルバッテリの安全性指標

2018年2月1日からモバイルバッテリーをはじめとする「ポータブルリチウムイオン蓄電池」が電気用品安全法(PSE)の規制対象になりました。これは、モバイルバッテリーの発火事故が多発していることを受けてものとなります。

電気用品安全法(PSE)とは、電気用品による危険及び障害の発生の防止を目的とする法律です。

2019年2月1日以降から、メーカーや輸入業者は、この法律で定められた規格に適合した製品であることを消費者に示すために「PSEマーク」を付けて販売することを義務付けられています。

PSEマークは「Product Safety Electrical appliance & materials」の頭文字で、電気製品が安全性を満たしていることを示すマークです。

特に輸入商品などでPSEマークなしの商品が販売されていたとしても、安全性・信頼性に欠ける可能性が高いので、絶対に購入にしないようにしてください。

モバイルバッテリーを選ぶ際「PSEマーク」がついているかを必ず確認することが重要です。

モバイルバッテリーの性能指標

モバイルバッテリーの性能指標となるバッテリー容量やスマートフォンの充電規格などもう少し詳しく見て行きましょう。

容量(電流)

一般的にバッテリーの容量はmAh (ミリアンペアアワー) という単位で表記されます。

このmAhの数値の大きいほど、スマートフォンをより多く充電することができます。

例えば、モバイルバッテリーのmAhの容量が10,000mAhの場合、iPhone8のバッテリーは1,821mAhですので、約5.5回充電できる計算になりますが、実際そう単純ではありません。

一般的にモバイルバッテリーで使用されているリチウムイオン電池は3.7Vを公称電圧とされています。一方USB端子への出力電圧は5Vのため、公称電圧3.7Vから5Vに昇圧してからスマートフォンへ給電されます。そのため、その過程において昇圧のロスが起き、モバイルバッテリーに表記されている容量よりも実際に充電できる容量は少なくなってしまいます。一般的には実際使用できる容量は、表記容量の約70%と見ておく必要があります。また、バッテリーは使用頻度や経年劣化により、使用後はさらにその容量は少なくなります。

出力(バッテリー→モバイル機器)

モバイルバッテリーを購入する上で容量も重要ですが、モバイルバッテリーが給電の際にどれくらいパワー (電力) が出せるのかも重要なポイントです。なぜなら、スマートフォンとタブレットでは充電に必要な電力が違うからです。一般的にタブレットの充電には、2A以上の出力が必要とされており、スマートフォンもタブレットもどちらも充電した場合には、出力に記載されているアンペア数が2A以上のものを選ぶ必要があります。

 電力とは!
小学校の理科の授業で習った電流 (アンペア)電圧 (ボルト)
この2つを思い出すと、モバイルバッテリーがグッと身近になります。
冷蔵庫やドライヤー等の家電製品は、電力 (W / ワット) を使って動きます。この電力を構成する2要素が電圧 (V / ボルト) と電流 (A / アンペア) です。ピンと来ない方は、滝を思い浮かべてみてください。

川を流れる水の量が電流、滝の落差が電圧。
川を流れる水の量が多く、滝の落差が大きいほど、大きなパワーが生み出されます。流れる電流と電圧が高くなると、生み出される電力が大きくなります。

入力(電源→バッテリー)

電源(コンセント)からモバイルバッテリー本体に充電するスピードは入力を確認します。例えば「入力 : 5V = 1A」と「入力 : 5V = 2A」ではより多くの電流を流すことができる後者の方が本体の充電時間を短くなります。

ポート数

通常モバイルバッテリーには、本体を充電するための入力ポートとスマートフォン等へ給電するための出力ポートが付いています。
大容量のモバイルバッテリーは一度に複数の機器を充電できるパワーがあるため、出力ポートが2つ以上搭載されているモデルもあります。
充電したい機器が複数ある場合には、ぜひポートの数をご確認ください。

モバイルバッテリーの種類と分類

電源タイプ別

充電式タイプ

モバイルバッテリーからUSBケーブルを指して充電するタイプです。モバイルバッテリーで充電しながらも使うことができます。
ポートが複数のタイプは、スマートフォンとタブレット同時に充電することも可能です。端末を複数持っている方にもおすすめです。

乾電池式タイプ

災害時に家族や友人などに安否確認をしたり、連絡を取り合ったりする時に必要なのがスマートフォンです。そのスマートフォンの生命線になるのがモバイルバッテリーです。
乾電池式タイプのモバイルバッテリーは、対応する乾電池さえ用意しておけば、すぐにスマートフォンに充電することができます。
災害時には支援物資として乾電池を支給されるので、ひとつ持っていてれば安心です。サイズも小さく軽量ですので、防災グッズとして準備しておくこともできます。

ソーラー式タイプ

スマートフォンは停電してバッテリー切れになったら使い物になりませんが、乾電池式タイプでも乾電池がないと同様です。そんな時にあると便利なのが太陽光で発電することができるソーラー式タイプの充電器です。太陽光さえあれば、緊急時にも最低限の連絡することもできます。また、アウトドアでも使うこともできます。

接続別(電源⇔バッテリ)

ケーブル型・ケーブル一体型

最も一般的なタイプで、電源とモバイルバッテリーをケーブルでつなぐことでモバイルバッテリーを充電します。

 メリット・デメリット
・持ち運びしやすい
・充電効率が良い
・電源とバッテリーを繋ぐケーブルが必要
・ケーブルが邪魔になることがある

コンセント型

モバイルバッテリーとACアダプタが一体になっているため、直接コンセントに指すことで充電できます。

 メリット・デメリット
・電源とバッテリーを繋ぐケーブルが不要
・バッテリーの充電効率がとても良い
・少し大きいため持ち運びがしづらい
・容量が小さい

ソーラーチャージャー型

一般にケーブルで充電するのものが多いですが、太陽光を使って充電することができるのがソーラーチャージャー型です。
万一モバイルバッテリーの充電が切れてしまっても太陽光あれば、端末を充電することができますので、アウトドアや防災用品として人気が出ています。

接続別(バッテリ⇔端末)

ケーブル型・ケーブル一体型

モバイルバッテリーとスマートフォンやタブレットなどの端末をケーブルでつなぐことで端末の充電をすることができます。

無接点型(ワイヤレス)

ワイヤレスタイプは、端末にケーブルをつなぐことなく充電することができます。スマートフォンを充電器に載せるだけで充電ができるので、ケーブルを持ち運ぶ必要がなくなります。但し、対応している端末機種が限られているので、使用の機種が対応しているか確認する必要があります。

 メリット・デメリット
・充電の際にケーブルが不要
・スマホへの充電効率が悪い
・容量が小さい

モバイルバッテリーの目的別選び方

容量重視

一般的なハイエンドのスマートフォンに対して、1回フル充電したい場合は、容量6000mAh程度のモバイルバッテリーを、約2回以上の充電が必要であれば、1万mAh以上の製品を選択する必要があります。


機能性重視(複数接続)

屋外やアウトドアレジャーでの利用を想定した防水仕様のものや、また、ポートを複数備える製品があり、こうした製品では複数の端末へ同時に充電できますが、それぞれのポートが2A以上の出力に対応している製品がおすすめです。2A以上ないと、充電できなかったり、充電の速度が下がったりする場合があります。製品によっては、同時に充電しても、それぞれの出力が下がらないものもあります。



充電スピード重視

急速充電は、iPhone 8以降が対応する「USB PD(USB Power Delivery)」や、Androidのハイエンドモデルの多くが対応する「QuickCharge」の2つの規格があります。より快適性を求めるのであれば、こうした規格への対応が明記されているモバイルバッテリーやケーブルを購入する必要があります。

携帯性重視

モバイルバッテリー自体の充電が面倒と感じる人は、充電のしやすさも重視したいですね。コンセントに差し込めるプラグが備わっている製品がおすすめです。在宅時には、USB充電器として使い、外出時にはモバイルバッテリーに早変わりします。あるいは、iPhoneユーザーでLightningケーブルを使っているという人ならば、Micro USBではなくLightningの入力ポートを備えている製品も扱いやすいでしょう。

スマートフォンを毎回フル充電する必要がなければ、そもそも容量を割り切って、ポーチやバッグなどに、持ち運びに便利な軽量かつコンパクトなサイズを選択するのも一利あります。


最後に

現在スマートフォンの定番アイテムとなったモバイルバッテリーですが、一方で発火事故も報道され、安価な粗悪品も多数出回っているのが現状です。
その中で、毎日持ち歩く物ですので、安心して使えるものを選びたいところです。

実際、モバイルバッテリーは、家電量販店やAmazon、楽天などのECサイトだけでなく、コンビニやドラッグストア、スーパーや駅の売店でも手軽に購入でき、価格の高い多機能モデルから安いシンプルなものまで、また、何回もスマートフォンを充電できる大容量モデルから、急速充電できる高出力モデル、持ち運びに便利な軽量かつコンパクトなサイズ、屋外やアウトドアレジャーでの利用を想定した防水仕様、さらにはデザインにこだわったおしゃれなものまでメーカー各社から幅広いラインナップが発売されています。

せっかく購入したするので、失敗して後悔しないよう、安全性はもちろん用途やデザインを含めてモバイルバッテリーの選び方の参考にいただければ幸いです。

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