この記事は、1月当たり消費通信量が5GB以内のソフトユーザー向けに発信しています。
2020年2月のMM総研が実施したスマホのデータ利用に関する調査結果によれば、約72%のユーザーが「5GB以下」の通信量を利用しています。
(株)MM総研:携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2020年2月時点)
これらのデータより20GBのオンライン専用プランや無制限の大容量プランのニーズは、それほどでもなく、5GB以下の小容量の料金プランで十分というユーザーが多くを占めることがわかります。
この記事では、新型コロナウィルスの感染拡大がもたらした生活様式の変化やテレワークの普及により、外でのスマホの利用が激減している今こそ、現行の通信量・料金プランの変更や契約自体を格安SIMに見直すことを提案しています。
一方で、大手キャリアの小中容量領域での値下げは「小中容量」領域で割安な通信サービスを展開してきた格安SIM(MVNO)事業者にとって、たいへん厳しい状況ですが、さらなる品質向上と値下げにより、格安SIMの従来のミッションを果たしてほしいところです。
また、2020年3月より5Gサービスが開始し、4G主体の格安SIMは今後生き残れるか、という不安をお持ちの方も多いところですが、実際、5G化(SA:スタンドアローン化)に本格移行するのは、2023年以降と言われています。
それまでの間は、格安SIMは、料金プランの安さを武器にまだまだ併存し、5G化においても、あらたな役割を備えて進化を遂げるとも期待されています。
格安SIMに未来はあるか
多くのユーザーが、このコロナ禍の中で、生活様式の変化やテレワークの普及により、外でのスマホの利用が激減し、自宅でWifi利用する時間が長くなり、現在契約している料金プランの通信量が必要なくなり、ほとんどムダにしています。
僕は、2020年3月から在宅勤務していますが、外で通信することがほとんどなくなり、その結果、先月の通信量は1GB内でした。
なので!まずは、必要のない通信量を削減するため、現在の料金プランを「ズバリ!」見直しました ❣
そんな低容量ユーザーにとって、超割安価格で通信サービスを提供してきたのが格安SIMです。
キャリア・サブブランドの相次ぐ値下げに対抗できるか
格安SIM(MVNO)事業者は、コストがかかるリアル店舗を持たずオンライン販売を中心に、大手キャリアより大幅な割安価格でモバイル通信サービスを提供することで成長してきました。
そのなかで2020年10月27日に総務省より「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン[概要]」が総務省から公表され、2020年12月3日のドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」(月額2,980円・20GB)の発表により、ソフトバンクとKDDIは、ドコモの「ahamo」に対抗するため、ソフトバンクは、2020年12月22日に「SoftBank on LINE」、KDDIは、2021年1月13日に「povo(ポヴォ)」を発表しました。
(2月18日にソフトバンクは「SoftBank on LINE」を「LINEMO」に改称し、料金プランを改定しています。)
KDDIとソフトバンクのサブブランドも、2021年1月13日にUQモバイルの新料金プラン「くりこしプラン」を発表し、従来の家族割やネット割を廃止し、「ひとりでも、ずーーーっとおトク!余ったデータもくりこせる」をコンセプトとして、現行の「スマホプラン」より月額料金を500円安くしています。また、2021年2月1日に、ワイモバイルは、UQモバイルに対抗するため、既に発表していた新料金プラン「シンプル」の一部変更し、データ容量3GB・900円/月~で、2月18日からサービス提供を開始すると発表しました。
大手キャリアの小中容量領域での値下げは「小中容量」領域で割安な通信サービスを展開してきた格安SIM(MVNO)事業者にとって、たいへん厳しい状況です。
MNOとは、国から電波の割り当てを受けて、自社で通信回線を所有する事業者です。
MVNOとは、他社から無線通信インフラを借り受けて、音声通信やデータ通信のサービスを提供する事業者です。
また、対抗策を打つにしても、大手キャリアから回線を借りるための料金(音声卸料金)が未だ大きく下がっていない以上、料金を引き下げるのことは難しいのが現状です。
総務省のアクションプランにもある「データ接続料の一層の低廉化(3年間で5割減) 」「音声卸料金の一層の低廉化(2021年夏まで)」を図るとしていますが、この目標・スケジュールでは、太刀打ちできず、多くの格安SIM(MVNO)事業者の経営が悪化するため、この目標の前倒しやさらなる低減を進めること、その取り組みに時間がかかる場合は、緊急措置として接続料の引き下げること、を求めています。
5G時代のMVNOの未来はあるか
2020年3月から大手キャリア各社は5Gの商用利用を開始しました。
まだまだ準備段階ですが、5Gが日常利用できるようになるには、通信網の整備などまだまだ時間を要し、5Gへの本格移行とその恩恵を受けるのは、2023年以降と言われています。
すなわち、現在のスマホをいきなり5G専用端末に買い替える必要はなく、当面4G・5Gの並行期間(NSA:ノンスタンドアローン化)が続くため、その状況を見てから5Gへ移行しても決して遅くないのです。
その中で気になるのが格安SIM(MVNO)の5G対応の動向ですが、下記参考資料によれば、今後、MVNOも5Gの恩恵を受け、VMNO(仮想通信事業者)として進化して、より多種で高度なサービスを我々に提供して行くようです。
VMNOとは、Virtual Mobile Network Operatorの略で、仮想化した5Gコアネットワークを使い、より自由なサービス設計が可能な新しいMVNOのことを言います。
ちょっと専門的で難しいですけど、要は、格安SIMは、5Gを今の4Gのように、身近にしてくれる存在になるということです。
5Gサービスの提供(VRやARなど)は、通信量無制限のアンリミテッドが基本となり、通信量も増大しますが、依然として、SNSやゲーム程度利用の5GB以下しか利用しないソフトユーザーも多く存在し、そのようなユーザーをターゲットとして、格安SIM各社はVMNOとして、5Gの恩恵を社会に浸透させていく役割を果たして行きます。
その時には、格安SIMの通信速度が遅いなどの不満は解消されていることでしょうね。
そんな訳で、今は、4Gから5Gへの新しいステージへの幕間つなぎ的な時期だからこそ、当分は様子見して、現在割安のMVNOに契約(乗り換え)しておくのも一手なんですね。
参考資料:モバイル市場の競争環境に関する研究会 ヒアリング資料
Society 5.0とは
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。
引用:内閣府HP
まずは現在の料金プランを見直そう
難しい話しはこれぐらいにして、格安SIMに乗り換える前に、まずは、現在の料金プランを見直しましょう。
僕の場合は、既に格安のワイモバイルに加入していますが、在宅勤務の長期化を予想して、下記の通り最安プランに変更して、毎月の通信料を1,000円(税抜)節約することができました。
【変更前】
シンプルM
月額通信料 1,900円
【変更後】
シンプルS
月額通信料 900円
☛1,000円のお得 ❣
※税抜金額(おうち割光セット適用:-1,080円)
プラン変更は、通常前月に申し込みすると、翌月から変更適用されるのが一般的ですので、在宅勤務等で在宅比率の高い方は、今すぐプラン変更することをおすすめします。
また、外出自粛要請が解除されても、解除日当月の通信量のやりくりは発生しますが、翌月からのプラン変更を申し込みすれば、元のプランに戻すことができます。
料金プランの変更は、手数料や回数制限がなく、いつでも変更可能です。
格安SIMに乗り換えよう・比較
大手キャリアを利用されている方や他社への乗り換え(MNP)を検討されている方は、当面外での通信はあまり利用しない前提なら、なるべく通信料の安い格安SIMに乗り換えるのも一手かもしれません。
そこで、格安SIM各社の最安プランを比較をしてみましたので、参考にしてください。
各基本料金額は、各社インターネット回線のセット割や家族割、一定期間の新規割などの割引額を反映していない金額となります。
各社月額基本料比較
今回は、ソフトユーザー対象のため、通信量5GBまでのプランで比較しています。
SIMタイプの種類
- 音声通話SIM
データ通信も音声通話も利用可能できます。 - データSIM
音声通話は非対応でデータ通信のみ利用できます。 - データSIM(SMS付き)
音声通話は非対応でデータ通信にSMS(ショートメッセージサービス)が利用できます。
音声通話SIM
音声通話SIM(月額基本料)の場合、各社3GB以下であれば、1,000~1,500円(税抜)で済むことがわかります。(赤:割安 青:割高)
格安SIM(MVNO) | 0.5GB | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 6GB |
ワイモバイル | – | – | – | 1,980 | – | – | – |
UQモバイル | – | – | – | 1,480 | – | – | – |
LINEモバイル | – | – | – | 1,480 | – | – | 2,200 |
mineo | – | 1,180 | – | – | – | 1,380 | – |
OCN モバイル ONE | – | 1,180 | – | 1,480 | – | – | 1,980 |
BIGLOBEモバイル | – | 980 | – | 1,200 | – | – | 1,700 |
IIJmio | – | – | – | 1,600 | – | – | 2,220 |
イオンモバイル | 1,130* | 1,280 | 1,380 | – | 1,580 | – | 1,980 |
DTI SIM | – | 1,200 | – | 1,490 | – | 1,920 | – |
エキサイトモバイル* | 1,350 | 1,370 | 1,470 | 1,600 | 1,870 | – | – |
nuroモバイル* | 1,000* | – | 1,400 | – | – | – | |
LinksMate | 1,070 | 1,100 | 1,380 | 1,620 | 1,860 | 2,100 | 2,300 |
b-mobile | – | 990 | 1,190 | 1,390 | 1,590 | 1,790 | 1,990 |
*イオンモバイルは、60歳以上限定で「やさしいプランmini.(音声200MB)」980円/月、「やさしいプランS.(音声3GB)」1,280円/月、「やさしいプランM.(音声6GB)」1,580円/月などのお得なプランがあります。
*エキサイトモバイルは、定額プラン料金
*nuroモバイルは、ドコモ回線料金例、1,000円は、200MBの料金
データSIM
データSIM(月額基本料)の場合、音声通話は利用しないのであれば、各社3GB以下であれば、1,000円(税抜)以内で済みます。
格安SIM(MVNO) | 0.5GB | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 6GB |
ワイモバイル | – | – | – | – | – | – | – |
UQモバイル | – | – | – | – | – | – | – |
LINEモバイル | – | – | – | – | – | – | – |
mineo | – | 800 | – | – | – | 1,150 | – |
OCN モバイル ONE | – | – | – | 880 | – | – | 1,380 |
BIGLOBEモバイル | – | – | – | 900 | – | – | 1,450 |
IIJmio | – | – | – | 900 | – | – | 1,520 |
イオンモバイル | – | 480 | 780 | – | 980 | – | 1,480 |
DTI SIM | – | 600 | – | 840 | – | 1,220 | – |
エキサイトモバイル* | 650 | 660 | 770 | 900 | 1,170 | – | – |
nuroモバイル* | 300* | – | 700 | – | – | – | |
LinksMate | 350 | 380 | 660 | 900 | 1,140 | 1,380 | 1,580 |
b-mobile* | 190* | 480 | – | 850 | – | – | 1,450 |
*エキサイトモバイルは、定額プラン料金
*nuroモバイルは、ドコモ回線料金例、300円は、200MBの料金
*b-mobileは、190PADSIM料金、190円は100MBの料金
SMS付データSIM
データSIMにSMS付きプランの場合は、データSIM専用に比べ、0円~+140円高くなります。
格安SIM(MVNO) | 0.5GB | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 6GB |
ワイモバイル | – | – | – | – | – | – | – |
UQモバイル | – | – | – | – | – | – | – |
LINEモバイル | 600 | – | – | 980 | – | – | 1,700 |
mineo* | – | 800 | – | – | – | 1,150 | – |
OCN モバイル ONE | – | – | – | 1,000 | – | – | 1,500 |
BIGLOBEモバイル | – | – | – | 1,020 | – | – | 1,570 |
IIJmio | – | – | – | 900 | – | – | 1,520 |
イオンモバイル | – | 480 | 780 | – | 980 | – | 1,480 |
DTI SIM | – | 750 | – | 990 | – | 1,370 | – |
エキサイトモバイル* | 770 | 800 | 910 | 1,020 | 1,290 | 1,590 | – |
nuroモバイル* | 450* | – | 850 | – | – | – | – |
LinksMate | 470 | 500 | 780 | 1,020 | 1,260 | 1,500 | 1,700 |
b-mobile* | 320* | 610 | – | 980 | – | – | 1,580 |
*mineoのSNS基本料金は、au回線無料、ドコモ回線+140円/月、ソフトバンク回線+180円
*イオンモバイルのSNS基本料金は、au回線無料、ドコモ回線+140円/月
*エキサイトモバイルは、定額プラン料金
*nuroモバイルは、ドコモ回線料金例、450円は、200MBの料金
*b-mobileは、190PADSIM料金
各社割引キャンペーン比較
割引キャンペーンも考慮して料金比較する必要がありますが、どの会社も3GB以下であれば、1,500円前後で済みますので、あとは手数料や通信速度の良し悪しで選ぶことになります。
格安大手のワイモバイルとUQモバイルなどは、基本利用料は他よりも高く見えますが、割引キャンペーンを利用するとそれほど大差はないところです。
格安SIM(MVNO) | 詳細 |
ワイモバイル | ・おうち割(SB光加入:-1,080円) ・家族割(2台目以降:-1,080円) ・国内通話10分かけ放題(+700円) ・データ増量オプション(翌月~12月間:無料) ・オンラインストア申込で事務手数料無料 ・乗り換え(SIMのみ申込)で6,000円相当PayPayボーナス ・ワイモバ学割(S:翌月7月間-580円 M/L:8月-13月-1,000円) |
UQモバイル | ・国内通話10分かけ放題(+700円) ・乗り換え(SIMのみ申込)で10,000円キャッシュバック ・UQ学割(S:翌月7月間-580円 M/L:8月-13月-1,000円) |
LINEモバイル | ・基本利用料(音声通話3GB以上で翌月3月間:-980円) |
mineo | ・音声通話5GB以上で翌月3月間:-1,080円 ・パケ放題(最大500kbps:350円/月)(当月-4月間無料) |
OCN モバイル ONE | ・基本利用料(利用開始月:無料) ・OCN光モバイル割(OCN光加入:-200円) |
BIGLOBEモバイル | ・基本利用料(音声通話で初月:無料・翌月~6月間:-1,200円) ・エンタメフリー(翌月6月間:無料) ・家族割(2台目以降:-200円引) ・国内通話3分かけ放題(+600円) ・iPhone SE(第2世代)購入で20,000ポイント還元 |
IIJmio | ・mio割(mio光加入:-600円) ・3年連続シェアNo.1キャンペーン (音声SIM700円+2GB増量:翌月12月間無料) ・初期費用1円(eSIM・従量制プラン) |
イオンモバイル | ・基本利用料(音声通話で翌月3月間:-1,080円~) ・国内通話10分かけ放題(+850円) ・3年学割(1GBデータ増量:当月36月間) |
DTI SIM | ・国内通話月60分無料 ・国内通話10分かけ放題(+820円) |
エキサイトモバイル | ・契約事務手数料無料 |
nuroモバイル | ・基本利用料(利用開始月:無料) ・基本利用料(音声通話で翌月~11月間:最大1,540円割引) ・キャッシュバック(音声通話で最大7,000円) |
LinksMate | ・カウントフリーオプション(+500円) |
b-mobile | (特になし) |
「従量制プラン」でさらに節約する方法は、この記事を参考にしてください。
従量制プランを展開しているのは、IIJmio、エキサイトモバイル、b-mobileです。
各社手数料比較
新規・乗り換え(MNP)時には、事務手数料やMNP転入・転出手数料がかかります。
また、最低利用期間に満たない場合の契約解除料については、2019/10/1の電気通信事業法改正により、携帯電話の通信料金と端末代金を完全に分離され、いわゆる 「2年縛り」などの囲い込みが是正されたことにより「端末代金の割引は上限2万円」「定期契約の違約金は上限1000円」といったルールが設けられ、他社への乗り換えなども容易になっています。
但し、2019/10/31以前のプランを利用している方は、最低利用期間を経過しないと契約解除料がかかりますので、ご注意ください。
下記は、2019/10/1以降に利用開始の契約に適用される手数料一覧です。初期費用の赤のアンダーラインは、無料もしくはポイント還元で実質無料になるものです。
格安SIM(MVNO) | 初期費用 | 転出手数料 | 最低利用期間 | 契約解除料 |
ワイモバイル | 3,000 | 3,000 | なし | 無料 |
UQモバイル | 3,000 | 3,000 | なし | 無料 |
LINEモバイル | 3,000 | 3,000 | 12ヶ月 | 1,000 |
mineo | 3,400 | 3,000 | なし | 無料 |
OCN モバイル ONE | 3,394 | 3,000 | なし | 無料 |
BIGLOBEモバイル | 3,394 | 3,000 | 12ヶ月 | 1,000 |
IIJmio | 3,000 | 3,000 | 12ヶ月 | 1,000 |
イオンモバイル | 3,000 | 3,000 | なし | 無料 |
DTI SIM | 3,394 | 5,000 | 12ヶ月 | 9,800 |
エキサイトモバイル | 3,000 | 3,000 | 12ヶ月 | 9,500 |
nuroモバイル | 3,400 | 3,000 | なし | 無料 |
LinksMate | 3,400 | 2,000 | なし | 3,000 |
b-mobile | 3,000 | 3,000 | なし | 無料 |
各社通信速度比較
本来格安SIM選定の最重要条件ですが、利用場所や時間帯によって大きく差が出るところです。
また、現在、新型コロナウィルによる外出自粛要請の中、平常時に比べて通信速度も高く出ています。当然といえば、当然の結果ですが。
格安SIMの通信速度ですが、eConnect Japan 株式会社の keisoku.ioブログで実測値(計測地:神戸市)が公開されていますので、参考にしてください。
結論としては、どの格安SIMも、一番利用率の高い平日の朝(8:00-8:30)・昼(12:15-12:45)・夜(17:30-18:00)の時間帯は通信速度は低下するものの、ほとんど差がないのが実際のところです。
その中でも、auのサブキャリアである「UQモバイル」とソフトバンクの自前回線仕様のワイモバイルはトップクラスの安定性を維持しています。
おすすめ格安SIM比較ランキング
今回のランキングは、外での利用が減少していることを前提に、料金の割安さに比重を置いていますが、とはいえ、通信速度や手数料の有無なども考慮して、ランキング付けしました。
特に3GBプランをおすすめしますが、ライトユーザーなら1GBプランで十分だと思います。
各社いずれでも、通話が不要であれば、一ヶ月1,000円以内で、通話も含めても2,000円以内で運用することができます。
今後キャンペーンなどの実施により、逐次更新して行く予定です。
第1位 ワイモバイル
新料金プラン「シンプル」の音声通話SIMの1プランとなりますが、シンプルSに、家族割かおうち割光(1,080円割引)を適用すれば、月900円から利用でき、他の格安SIM各社と費用面でも差はありません。
また、2021年2月18日から5Gにも対応し、ソフトバンクのサブブランドとして、安心して使えますので、昼夕の通信速度が遅い格安SIMに比べ、大手キャリアと同等の安定した通信速度を誇り、トータルでは断トツの総合1位と言えます。
当ブログのおすすめ記事も参考にしてください。
第2位 UQモバイル
UQモバイルの最大の特徴は、ワイモバイル同様にauのサブブランドとしての通信品質の高さと新料金プラン「くりこしプラン」により「ひとりでも、ずーーーっとおトク!余ったデータもくりこせる」をコンセプトとして、従来の家族割やギガMAX月割を廃止し、旧「スマホプラン」より月額料金を500円値下げして、1人でも同じ料金プランで申し込むことができるところです。
当ブログのおすすめ記事も参考にしてください。
第3位 mineo
mineoも顧客総合満足度やiPhone利用者シェア第1位などその他にも多くの賞を受賞している信頼の格安SIMです。
最安プランのデュアルタイプ5GBプラン(音声通話+データ通信:1,310円)で、新規に申し込むと3ヵ月間300円/月で利用することができます。
いよいよ格安SIMも「5G」を利用できるようになります。(+月額200円)
3キャリアすべての回線(キャリア毎に毎月料金が若干相違します)が用意されており、どの回線も通信速度は安定して利用できます。
第3位 BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルは「2019年オリコン顧客満足度ランキング「格安スマホ」 第1位」を獲得している人気の格安SIMです。
2月19日に、音声通話SIMの「1ギガプラン」「3ギガプラン」「6ギガプラン」の月額料金を値下げする新料金プランを発表しました。
また、iPhone SE(第2世代)が64GBタイプで46,200円、128GBタイプで51,360円で、さらに20,000円ポイント還元付きです。
第4位 イオンモバイル
イオンモバイルは豊富な料金プランで、最低利用期間や契約解除金の制約もありません。
スマホデビューのお年寄りやお子様にもリーズナブルで、イオン店舗でのサポートも受けられますので、安心して利用できます。
特に60歳以上限定プランでは、通信速度を最大500kbpsに設定することで、従来のイオンモバイルの利用料金よりもさらにお得な価格で利用できます。
LINE、地図表示、天気予報、ニュース記事閲覧等、60歳以上の方がよくご利用されるサービスも十分に利用できる割安プランです。
データSIMは業界最安級の480円から申し込みできます。
気になる通信速度ですが、au皆伝(タイプ1)よりNTTドコモ回線(タイプ1・2)の方が安定していますのでおすすめです。
参考 楽天モバイル
楽天モバイルは、2020年4月からMVNOから、MNOとして携帯キャリア事業を本格稼働し、MNOサービスである「Rakuten UN-LIMIT」料金プランを提供しています。
2020年9月から「Rakuten UN-LIMIT V」として、料金は変わらずに、5Gサービスも利用できるようになりました。
2021年1月29日、大手キャリアの新料金プランに対抗する新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」を発表しました。
現在の月額2,980円無制限のプランはそのままに、実際のデータ使用量に応じて、月額料金を値下げする、いわゆる「段階制プラン」となっています。
今回の格安SIM料金比較では対象外となりますが、現在、300万人限定で、1年間通信料を無料にするキャンペーンを実施しています。
また、オンライン契約で5,000円相当額を楽天ポイントで還元されますので、1年後にMNPで転出しても、転出手数料3,000円はポイント分でペイします。契約解除料ももちろん無料です。
サービス提供地域にお住まいであれば、ぜひ、このキャンペーンを利用しない手はないですね。詳細についてはこの記事にまとめていますので、参考にしてください。
当ブログのおすすめ記事も参考にしてください。
まとめ
ワイモバイルとUQモバイルは、大手キャリアのサブブランドとして通信速度は安定して提供し、今回の新料金プランでも月額料金を値下げし、他の格安SIMに追随を許さない状況になっています。
今後、格安SIMが生き残るには、IIJmioの段階制プランや複数SIMのデータシェア利用など、用途に応じた使い分けができるサービスを提供して行く必要があります。
通信速度面でも、大手キャリアやサブブランドととも比較されますが、昼夜は多少遅延するもののSNSなど利用中心のソフトユーザーにとってはほとんど問題はなく、費用面での安さと独自サービスを比較検討し、今一度ご自身の通信会社と比較検討してみるのもよいと思います。
また、5Gの動向も気になるところですが、格安SIMも間違いなく、その恩恵を受けて、今後通信速度や通信量・通信料を気にせずに楽しめる時代が必ずやってくるでしょう。
最後に、仕事柄、外出せざるを得ない方も含めて、この記事をお読みいただくことで、あらためて通信料を見直すきっかけになり、少しでも通信料節約の一助になれば幸いです。
【参考文献】
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